【注目】高齢者の“働き損”解消へ…厚労省「在職老齢年金制度」見直し検討 減額基準引き上げや制度廃止案…現役世代への影響懸念も
「標準報酬月額」の上限引き上げも検討
青井実キャスター: ーー今の現役世代の年金が減るかもしれないという指摘に対し、山口さんはどう思いますか? スペシャルキャスター・山口真由氏: 少子化時代に年金の賦課方式は、ちょっと根本的に問題がある気がしますね。 青井キャスター: あとは若い世代にとっては不公平感もありますよね。では、負担が増えるといわれる現役世代の方に聞いてきました。 20代: 制度自体はいいかなと思う。将来的に働く中で、その分取られていくわけじゃないですか。それを考えるとちょっと…ねぇ…。「困るな」っていうのが正直な感想としてあります。 40代: 所得が増えるのは年齢に関係なく必要なことで、いいことだと思う。僕らの世代が年金をいただく世代になった時は、それはそれで考えればいいんじゃないか。先のことばかり考えて今を厳しくするのは違うかなと思う。 青井キャスター: これとは別に、厚生年金に加入している高収入の会社員に保険料をもっと負担してもらおうと、保険料を算出する元となる「標準報酬月額」の上限を、現在の65万円から10万円以上引き上げる案も検討されています。 青井キャスター: これにより、高収入の人の保険料は増えますが、国全体の将来の年金が増え、低所得の人の年金も増えることになります。厚労省は「在職老齢年金」について、審議会や与党などとの協議を経て、2025年の通常国会に必要な法案を提出したいとしています。 (「イット!」11月19日放送より)
イット!