【漫画】“大人の都合”で遊び場を奪われる子供 悲しい現実を描いた4コマに19万人が「秀逸」【作者インタビュー】
子供たちにも、大人の知らない背景がある
男の子はボールを持って公園に遊びに行きましたが、「ボール遊び禁止」の看板がありました。戸惑う男の子は、場所を変えて遊ぶことに。すると、車に乗っていた大人に「車に当たったらどうするんだ」と怒鳴られてしまいます。仕方なく家でゲームをしていると……? 【マンガ本編】“大人の都合”で遊び場を奪われる子供 悲しい現実を描いた4コマ うのきさん(@UNOKINOKI)による創作マンガ『大人中心の世界』がX(旧:Twitter)上で公開されました。いいね数は19万を超えており、読者からは「本来は逆であるべきなのに」「これが悲しい現実、子供たちが楽しくワーキャーしているだけで苦情くるし」「大人ってほんと勝手なんだよな」などの声があがっています。 うのきさんは漫画家・イラストレーターとして活動しており、SNSやWebサイト「UNOKI HOUSE」にてマンガとアニメを発信しています。皮肉の効いた風刺マンガやイラストが人気です。現在、Webメディア「FREAK MAG.」にて『アリかも!!フリークさん』を連載中です。 作者のうのきさんにお話を聞きました。 ーー今作『大人中心の世界』は現代風刺が効いた作品ですね。どのようなきっかけで思いついたのでしょうか? これはたしか1年前?に描いたマンガになります。1年前にもポストしてたくさん反響をいただきました。描いたきっかけはマンガ同様、公園の看板、家の前の駐車場で遊ぶ子供たち、外でゲームをする子供たち、それぞれの姿を見たときに、この子たちにも大人が知らない背景があるんだろうなと思い描きました。 なぜこのタイミングで再度ポストをしたかと言うと、住民が保育園の園児の声がうるさいと裁判を起こし、それが敗訴になったというニュースを見たからです。敗訴になってよかったです。
ーー今作を通じて伝えたい思いがあれば教えて下さい。 目の前の姿よりその背景に目を向けて欲しいです。なぜ外でゲームをしているのか、なぜ駐車場でしか遊ばないのか。そして大人自らコミュニケーションをとって欲しいと思います。 この時代、話しかけたら怪しまれるからと、コミュニケーションを避ける傾向があります。めちゃくちゃ分かります。でも話しかけないとその子たちのことなんて、一生分かんないですから。ボク自身、子供とよく公園で遊ぶのですがほかの子ともなるべくコミュニケーションを取ります。話せばどういう状態なのか、どういう悩みがあるのか見えたりするので。 半年前に田舎に移住したのですが、子供たちからあいさつしてくれたことにびっくりしました。改めてあいさつはいいなぁって感じました。そう、あいさつだけでもいいんです。大人からコミュニケーションをとってお互い話しやすい空気、子供たちがのびのびと遊べる場を作っていくのが大事だと思います。 ーー作品に寄せられた感想で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。 上の世代を憂うコメントが多いと感じました。それも分かります。ただ憂いてるだけでは何も変わらないので、自らの責任、大人の責任と感じ、一人ひとりが小さなことでもいいので行動に移してほしいし、ボク自身も動いていこうと思っています。
マグミクス編集部