20代前半の女性です。投資をしたいけれど減ってしまわないかと心配です。どれくらいの人が利益を出しているのでしょうか?
社会人として働く20代前半の女性のなかには、投資に興味がある、投資を始めてみようと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、元本割れや損をするのを避けたくて、なかなか踏み出せずにいる人もいるかもしれません。 投資を行う際には、リスクを理解したうえで、自分が許容できる範囲内にて行うことが重要です。本記事では、投資で利益が出ている人の割合をはじめ、投資初心者が行いがちなミスを解説しますので参考にしてみてください。
投資で利益が出ている人の割合はどのくらい?
株式会社アドバンが運営するテクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」が、2023年10月に投資を行っている20歳以上の女性265名を対象としたアンケートでは、直近1年間の投資成績で「大きな利益が出た」「利益が出た」と回答した人の割合を図表1のように伝えています。 【図表1】
出典:株式会社アドバン テクニカル分析専門の解説サイト テクニカルブック 「Z世代投資女子の81.3%がプラス達成!シニア世代の50.0%を大きく上回る」より筆者作成 利益が出た人の割合がもっとも高いのが20代の81.3%となっており、60代の50.0%と大きな差が出ています。30代や40代、またはそれ以上の世代と比べて投資経験が浅いと考えられる20代が利益を出せているのは、意外な結果であるといえるのではないでしょうか。 ■投資は確実に利益が出るわけではない 投資を始めるにあたって理解しておきたいのは、確実に利益が出るわけではないということです。投資には、主に以下の5つのリスクがあり、さまざまな要因によって収益や損失が変動することを想定しておかなければなりません。 ●価格変動リスク:投資した株式などの有価証券の価格が上下するリスク ●信用リスク:株式や債券の発行元の信用力(財務状態の悪化)によって、利子や元本の支払いが履行できなくなるリスク ●流動性リスク:売買が極端に少なくなることで、希望価格や売りたいときに売れないリスク ●金利変動リスク:金利変動によって資産価値が変動するリスク ●為替変動リスク:円と外国為替相場の変動によって資産価値が変動するリスク 投資の目的や資金に合わせて、自身が許容できるリスクを慎重に判断することが求められます。損失を出すリスク回避のことだけ考えているようでは、大きな利益を出すのは難しいです。 客観的なアドバイスを受けるなどして、自分のリスク許容度を理解・確認し、ハイリスク・ハイリターン商品とローリスク・ローリターンの商品を組み合わせて投資を行うといったことも検討してみるとよいでしょう。