国軍、1965年から続く銃剣術訓練取りやめへ 最新式の近接格闘術に移行/台湾
(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は6日、立法院(国会)外交・国防委員会に出席し、国軍が実施する訓練について、現在は近接格闘術を取り入れているとし、1965年から採用していた「新式銃剣術」を取りやめる方針を明らかにした。 国軍の銃剣術は日本や米国の技術や中国武術の利点を組み合わせて考案したとされる。考案者の一人、郭慎氏は2007年、東洋人の体が比較的小さいことから、体の重心移動を利用して「突き」の効果を高めたと説明している。 銃剣術の実演は国軍の伝統とされ、軍の威厳を高め、訓練成果を評価する意味合いがあった。だが、戦場のハイテク化を前に、近年は銃剣術の実用性が疑問視されるようになり、形式的でパフォーマンス的だと見なされることも多くなったため、国防部(国防省)は23年4月、実戦に対応することを念頭に、2人1組の格闘術への移行を図っている。 顧部長は11日にも立法院で、実戦を想定した訓練にふさわしくない部分は検討し、削減の方向で廃止するとした。 (呉書緯、游凱翔/編集:齊藤啓介)