「工藤会」旧本部事務所跡地に複合型福祉施設整備、再入札が成立…2026年夏頃に開所へ
特定危険指定暴力団工藤会の旧本部事務所跡地(北九州市)に複合型福祉施設の整備を計画するNPO法人「抱樸」(同)は24日、建設工事の入札が成立し、来年2月にも着工後、2026年夏頃の開所を目指すと発表した。 【グラフ】工藤会組員の年代別構成比…2021年は70歳以上が16・4%
同法人は5月、建設事業費を約13億円と見込んで入札を実施したが、応じた1社の入札額が予定価格を上回り、不成立となった。資材高騰などが要因とみて、費用を約2億円増の15億円程度に再設定。クラウドファンディングで約1億1000万円の資金を調達した上で今月12日に再入札を行った結果、北九州市の建設業者が設計費などを除いて14億円余りで落札した。
施設は3階建てで、生活保護受給者向けの救護施設やホールなどを設ける予定。奥田知志理事長は記者会見で、「(完成を)楽しみにしていただきたい」と語った。