Amazon、クラウド部門大幅改善で2桁台の増収増益
米Amazon.comは10月31日(現地時間)、第3四半期(7~9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比11%増の1589億ドル、純利益は55%増の153億2800万ドル(1株当たり1ドル43セント)と、2桁台の増収増益となった。クラウド部門のAWSの利益率が大幅に改善した。 AWSの売上高と営業利益推移 売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は1572億ドル、純利益は1ドル14セント)を上回った。 AWSの売上高は19%増の275億ドル、営業利益は50%増の104億ドルとなった。 AWSはAIに多額の投資を行っており、AIはAWSの成長の重要な要因となっている。顧客が生成AIアプリを構築する際の価格性能を向上させるために、AIチップとしてAWS Trainiumチップを活用。Amazon BedrockとAmazon SageMakerに、AI21 LabsのJamba 1.5ファミリー、Anthropicのアップグレード版Claude 3.5 Sonnet、MetaのLlama 3.2、Mistral Large 2、複数のStability AIモデルなど、新しい基盤モデルを導入した。 オンラインストアの売上高は7%増、広告サービスは19%増、サブスクリプションサービスは11%増だった。 アンディ・ジャシーCEOは発表文で「ホリデーシーズンに向けて、お客様のために用意しているものに興奮している。過去最大のPrime Big Deal Daysと、期待を大きく上回る全く新しいKindleラインアップの発売でホリデーシーズンをスタートさせる」と語った。 ホリデーシーズンを含む10~12月期の予測は、売上高を1815億ドル~1885億ドルとした。これは、前年同期比で7%~11%の成長になる。
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