27日に投開票される衆議院の解散総選挙に向けムードが一気に高まっています。慌ただしく準備を進めているのは候補者だけではありません。27日に運動会を予定していた学校は日程の変更を迫られ対応に追われています。 　鹿児島市の鴨池小学校。27日の運動会本番に向けて練習が行われていました。そんな中、先生たちは。 （内田直之キャスター） 「解散総選挙の日程が学校の行事にも大きな影響を与えようとしています。こちらの学校ではまもなく緊急の職員会議が開かれようとしています」 　学校の一大イベントと重なった27日の総選挙。校長はきのうの午前、投票所を変更できないか市の選管に相談しました。 （鴨池小学校・桃北 紀和 校長） 「（鹿児島市では）30校同じ日に運動会があって有権者が15万人だそうです。それを動かすのは無理だという結論になりました」 ２日午後、選管から届いた文書には「原則、投票所の変更は考えておらず運動会の日程を変更するよう」記されていました。市の選管では、例外を認めておらず27日に運動会を予定していた小学校30校すべてが日程を変更する見通しです。 （桃北 紀和校長） 「26日土曜日。前日ですね。同じ時間でやる。その日が万が一、荒天、天気がよくない時は28日月曜日にやろうということで考えて進めています。先生方よろしいでしょうか？」 　運動会を前日に変更することが決まりました。ただ、この日は校庭を貸し出している近隣の幼稚園の運動会の予備日。幼稚園の理解も欠かせません。1日前倒しになった運動会。1か月を切ったタイミングでの日程の変更は極めて異例です。先生は、日程の変更を子供たちに伝えようと教室に戻りました。6年生の学級では・・・ （市原美優 教諭） 「先生からみんなに1つ連絡があります。何のことかわかるね？27日にあることが行われることになりましたね。何がある？選挙があるので運動会と被ってしまいました。運動会は前日の10月26日土曜日にすることになりました」 　6年生は、選管の出前授業で模擬投票などを行い選挙の大切さを学んできました。特に戸惑いはなかったようです。 一方、校長には大切な仕事が残っています。保護者への連絡です。タブレットでメールを作成し、各家庭に送ります。 （桃北 紀和校長） 「鴨池小学校の運動会を10月26日土曜日に実施することにしました。保護者のみなさんにはご迷惑をおかけしますがご理解とご協力をお願いします。送信」 午前11時21分に連絡。このタイミングにも理由がありました。 （桃北 紀和校長） 「お仕事されている方はお昼休みに見ることができるのでできるだけその前に送るよう心掛けています。職場で見て、勤務の変更をお願いできるので便利なシステムです」 27日の総選挙。投票率が下がることがないようにと…教育現場も協力を惜しまず準備を進めています。 （内田直之キャスター） 「学校の中には日程を変更せず運動会と選挙の投票を同時に開催したい。そんな声もあったようです。 運動会の応援に来た人に投票を呼びかければ投票率があがるのでは？そういう考えからです。ただ、一部の学校に例外を設けるのは難しいということで全ての学校が一律、日程を変更するということになりそうです。衆議院選挙は１５日公示、2７日に投開票されます」