低迷続くプロ野球中日が薩摩男児に「昇竜」託す 次期監督に井上一樹2軍監督の就任要請 鹿商高で甲子園、選手時代は中日一筋、指導力は折り紙つき
中日が次期監督に井上一樹2軍監督(53)=鹿児島県霧島市溝辺出身、鹿児島商高卒=の昇格を決め、就任要請したことが分かった。同監督が3日、ナゴヤ球場で取材に応じ「要請があったのは事実」と2日に球団から話があったことを明かし、前向きな姿勢を示した。正式に就任すれば、現12球団の1軍監督で県内高校出身者は初めて。 【写真】ドラフト2位で中日に入団し、地元激励会で花束を受け取る井上一樹さん=陵南中学校
中日は昨年まで2年連続最下位で、3試合を残す今季も低迷。3年契約で指揮した立浪和義監督(55)が今季限りでの辞任を表明していた。 井上監督は1971年生まれ。陵南中から鹿商高に進学し、投手兼外野手として甲子園を経験。89年ドラフト2位で中日入りし、投手から野手へ転向した。 リーグ優勝した99年、2004年、選手会長を務めた06年は100試合以上に出場して貢献した。プロ20年間で1215試合(3427打席)に出場。通算成績は打率2割7分5厘、79本塁打、349打点。 中日一筋で09年に引退。その後は中日で1度目の2軍監督や阪神でヘッドコーチなどを歴任した。今季は11年ぶりに中日に復帰。2年連続最下位だった2軍をウエスタン・リーグの2位に押し上げた。
南日本新聞 | 鹿児島