柏崎市長選、桜井雅浩氏の3選確実…「原発再稼働には意義」「再生可能エネも育てる」
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の地元・新潟県柏崎市の市長選が17日に投開票され、条件付きで再稼働を容認する現職の桜井雅浩さん(62)(無所属)が3選を果たした。
桜井さんは市内の事務所で「脱炭素エネルギーとして原発の再稼働は意義がある。同時に柏崎では再生可能エネルギーも力強い柱として育てていく」と抱負を語った。
市長選には桜井さんと新人2人が立候補した。桜井さんは同原発の一部廃炉を求める一方、安全が確保されれば再稼働を認める考えを示し、支持を広げた。
同原発は柏崎市と刈羽村にまたがって立地する。同村では12日に村長選が告示され、再稼働を容認する品田宏夫村長(67)(無所属)が無投票で7選を決めた。今後は、新潟県の花角英世知事が再稼働の是非に関してどのような判断を示すかが焦点になる。
同原発は2021年にテロ対策の不備が相次いで発覚し、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出したが、同委は昨年12月に命令の解除を決定。東電は今年4月、7号機に核燃料を入れる作業に着手し、6月には技術的に再稼働できる準備が整った。