ひと足早く秋が訪れる福島・浄土平で天空の湖を歩く【 災害救助犬コアと家族の日記】
「日本のアリゾナ」、そう形容されることもある浄土平は、磐梯朝日国立公園の磐梯・吾妻地域に属し、福島県の磐梯吾妻スカイラインの中間地点の標高 1,600 メートルに位置しています。 【写真13枚】浄土平湿原にはバリアフリーで誰でも楽しめるコースがある。吾妻小富士の火口、きらきら光る鎌沼などの絶景を写真で見る 磐梯吾妻スカイラインから続く荒涼とした赤や褐色の岩肌は在米時に何度も訪れたグランドサークルのアリゾナやユタの大地を思い出させます。 福島県には災害救助犬の訓練施設があり、私とコアは訓練後に浄土平にたびたび訪れています。「浄土平」という特徴的な名前は、吾妻小富士や一切経山(いっさいきょうざん)に囲まれた鮮やかな花々に満ちた平坦地が、厳しい山道を歩んできた登拝者にとって極楽浄土のように思えたことから名付けられたと考えられているそうです。 浄土平は標高が高いため、ひと足早く秋の紅葉が訪れます。 今回はたくさんある探勝路の中から、 紅葉に彩られた天空の湖を周遊する「鎌沼コース」をコアと歩きながら紹介します。
待ち遠しい秋の外遊びの計画にお勧め!浄土平ビジターセンターをスタートして浄土平湿原へ
鎌沼コースは、一周約 5.1km、標高差が約190m。浄土平ビジターセンターに車を停めてスタートし、所要時間 2 時間弱ほどの自然探勝路です。登山道を歩くコースでもあるのでしっかりとした靴が必要。標高が高いため気温が平地より10 度くらい低くくなるので、雨具を兼ねた上着を持っていきましょう。 浄土平ビジターセンターから、浄土平湿原のよく整備され歩きやすい木道を歩き、登山口に向かいます。体力に自信のない方は、この浄土平湿原の平坦な木道コースを歩くだけでも楽しめると思います。浄土平湿原にはバリアフリーのコースもあるので、ビジターセンターで確認してみてください。
紅葉も美しい登山道へ
浄土平湿原を抜けて、登山道に入ると、ごろごろと石が転がる登りが続きます。赤茶けた登山道の足もとには、あちらこちらにかわいらしい高山植物を見ることもできます。20~30分ほど登ると、前方右側には噴煙をあげる一切経山、後ろを振り返ると紅葉越しに吾妻小富士が見えて、その美しさに疲れも吹き飛びます。