【陸上】5000m新谷仁美が15分14秒18も「惨敗だった」ヒューストンでのマラソン日本新に照準/全日本実業団
◇第72回全日本実業団対抗選手権(9月21日~23日/山口・維新百年記念公園陸上競技場)3日目 全日本実業団対抗の優勝者をチェック! 全日本実業団対抗選手権の3日目が行われ、女子5000mはテレシア・ムッソーニ(ダイソー)が15分06秒03で優勝。10000mと2冠を達成した。 日本人トップは新谷仁美(積水化学)。1000m3分ペースで進めたが、中盤でややペースダウン。それでも自己6番目となる15分14秒18で4位に入った。 レース後の第一声は「惨敗です」。これまで公言してきた通り、マラソンの日本記録(2時間18分59秒)の更新を目指す過程で「この時点で15分フラットを出せなければ、必要とするタイムをクリアできないと思った。練習の成果が発揮できなかった」と厳しい自己評価だった。 ここまでのマラソンへの取り組みを振り返り「ケガもあり、やっぱりスピードからマラソンへの移行ができなかった」と、持ち味を生かし切れていないと分析。5000mでしっかりスピードを磨いてマラソンへ向かう算段だっただけに、悔しさが募る。 昨年1月に2時間19分24秒(日本歴代3位)を出したヒューストン・マラソン(米国/2025年1月14日)に照準を定めた新谷。この後は全日本実業団対抗女子駅伝を経てマラソンに向かう。 来年は世界選手権もあるが、「その前に私にはやるべきことがありますし、そこに懸けてくださっている人がいる。正直、世界選手権やロス五輪は考えていません」。悲願のマラソン日本新へ。ここからの4ヵ月弱、ただそのターゲットに向かって突っ走る。
月陸編集部