息子が寝坊をして、大学の1限目を休みました。学費を払っている親としては「授業1回」が何円分なのかが気になります…
授業料以外に施設設備費も発生する
おもに私立大学で発生する「施設設備費」は、学校の施設や設備を拡充、維持していくための費用です。大学の施設や設備の利用費とも解釈できることから、授業を休み、大学を利用する機会が減るほど、払い損になる可能性があります。 文部科学省が公表している資料によると、年間の施設設備費は私立大学文系で平均14万3838円、私立大学理系で平均13万2956円となっています。授業のみに発生する費用ではない点に留意するべきですが、年間で最低限受けなければならない授業数240回で割ると、私立大学(文系)は約599円、私立大学(理系)は約554円です。 授業1回あたりの授業料と合計すると、私立大学文系は約4045円、私立大学理系は約5399円となります。
授業1回あたりの授業料の平均は約2000~5000円
授業1回あたりの授業料の平均は、国公立大学(昼間部)で約2234円、私立大学文系で約3446円、私立大学理系で約4845円です。大学の形態や学部によりますが、2000~5000円を目安とするといいでしょう。 また、私立大学を中心に発生する「施設設備費」も、大学の施設や設備の利用料とも解釈できます。したがって、大学を利用する機会が減るほど、払い損といえるかもしれません。 なお、今回ご紹介した計算方法や金額は、あくまでも目安です。とくに、1科目あたりの単位数や授業数などは、計算の都合で単純化しており、実際のケースとは異なる部分も多いと考えられます。厳密な金額を計算したい場合は、大学の講義計画などを参照し、集計するといいでしょう。 出典 デジタル庁 e-GOV法令検索 大学設置基準(昭和三十一年文部省令第二十八号)第三十二条 デジタル庁 e-GOV法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成十六年文部科学省令第十六号) 第二条 文部科学省 公立大学基礎データ 2023年度 学生納付金調査結果(大学昼間部)(2ページ) 文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部