リーガ・サマーキャンプ、募集開始!夏の北海道で「野球」をやり切って、一生の思い出と友達を作ろう!
広尾晃のBaseball Diversity 高校野球の選手の1年は、春の選抜、夏の選手権と言う2つの「甲子園」を頂点にする大会と、秋季に行われる各都道府県大会、地方大会、そして選抜大会の後に行われる春季大会が「公式戦」と言うことになる。
たった2年半で終わる高校野球
4月に高校に入った1年生は、1年夏、2年春夏、3年春夏と最大で5回、甲子園に出ることができる。昭和の時代のPL学園のKKコンビ、桑田真澄、清原和博はこの5回の甲子園で優勝2回、準優勝2回、ベスト4が1回と言う記録を残しているが、甲子園の出場試合数は「26」を数え、清原和博は高校野球最多の通算13本塁打、桑田真澄は学制改革以後最多の20勝(3敗)という記録を残している。 しかし、このあたりの成績が頂点になる。 「高校生活3年間と言いますが、野球部の場合2年半ですから」とは高校野球指導者の口からよく聞く話だ。 3年生は、トーナメント大会である「夏」の甲子園の実質的な予選である、各都道府県選手権大会で敗退すれば、高校野球生活は終わってしまう。 夏の甲子園に出場できるのは、49校だけだ。それ以外の約3700校の高校球児、12万7千人ほどは、各都道府県の選手権大会が最後の戦いになる。 ほとんどの高校では、7月の都道府県大会が終われば3年生たちは「引退」ということになる。
もっと野球がしたかった
3年生たちは「受験勉強」に本腰を入れたり、自動車教習所に通って免許を取ったり、就職の準備をしたり「野球以外のこと」に集中しようとする。 でも、彼らの心の中には「もっと野球をしたかった」「好きな野球を楽しみたかった」という思いが、残っている場合も多い。 特に、選手権大会で活躍できなかった選手、そして試合に出場できず、ベンチやスタンドで声援を送り続けた選手は「これで終わりなのか」「もう野球ができないのか」とひそかに思うことが多いようだ。 「僕は高校で野球をやめようと思っているんですが、1回でいいから思い切り野球をやりたかった」 みたいな声をしばしば聞くことになる。