【MLB】マイナーで12年ぶりの快記録 レイズのプロスペクト外野手・シンプソンがシーズン100盗塁を達成
日本時間9月9日、マイナーリーグで2012年以来12年ぶりとなる快記録が誕生した。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでレイズの5位にランクインしているチャンドラー・シンプソンがシーズン100盗塁を達成したのだ。前日までに99個の盗塁を決めていたシンプソンは、マイナーAA級の試合に「1番・左翼」でスタメン出場し、初回の第1打席でライトへのヒットを放って出塁。2度の牽制球など、相手バッテリーが執拗に警戒するなか、二塁への盗塁を決めてシーズン100盗塁のマイルストーンに到達した。 【動画】チャンドラー・シンプソンが今季100個目の盗塁を決める シンプソンは試合後、「ホッとしているし、最高の気分だ」とコメント。「この1週間はずっとプレッシャーを感じていた。家族が試合を見に来てくれていたからね。家族の前で決めたかったし、ホームゲームで達成したかった。相手チームが警戒しているのはわかっていたけれど、二塁に到達できたときは本当に安心したよ」と素直な心情を明かした。 現在23歳のシンプソンは2022年ドラフト全体70位指名でレイズに入団。プロ2年目の昨季はビクター・スコット2世(カージナルス)と並んでマイナー最多タイとなる94盗塁を決め、今季はシーズン100盗塁を目標に掲げていた。今季はここまでマイナーA+級とAA級で合計107試合に出場し、打率.356、1本塁打、29打点、102盗塁、出塁率.412、OPS.812の好成績をマーク。今季100個目の盗塁を決めたあとにも2つの盗塁を加え、シーズン102盗塁まで数字を伸ばしている。 直近20シーズンで100盗塁以上を記録したのは、シンプソンのほかに、ビリー・ハミルトン(2011年に103盗塁、2012年に155盗塁)とデライノ・デシールズ(2012年に101盗塁)の2人だけだ。メジャーでは1987年にビンス・コールマン(カージナルス)が109盗塁を記録したのが最後だが、打撃力を向上させ、盗塁技術にも磨きをかけているシンプソンにはコールマン以来の快挙達成も期待される。 シーズン100盗塁を達成したシンプソンは「次の目標はメジャーでこれを達成することだ」と言う。「MLBパイプライン」はシンプソンのメジャー昇格時期を2025年と予想しており、来季終盤にはメジャーのグラウンドを駆け回るシンプソンの姿が見られるかもしれない。