こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】CX-7はクロスオーバーSUVの黎明期にマツダが作り上げたZoom-ZoomなSUV
■スポーツカーに通じる躍動的なスタイルで注目を集める
マツダがCX-7の開発で目指したのは、SUVの価値とスポーツカーの価値を融合させることで、当時マツダが提唱していた「Zoom-Zoom」なSUVを作り上げることだった。ちなみに、Zoom-Zoomとは「子どもの時に感じた、動くことへの感動」を愛し続ける全世界の人たちと、走る歓びを分かち合うための合言葉というものだ。 そんなZoom-ZoomなSUVを体現するために、「デザイン」と「ダイナミックパフォーマンス」のふたつをキーバリューとして掲げた。 デザインコンセプトは「新しいジャンルを切り拓く」という意味を持つ、「アドバンスト・フロンティア」とした。SUVとスポーツカーの融合という、当時としては新しい試みをスタイルで見せるために、マツダのスポーツカーが持つスムーズでスピード感に溢れるイメージと、SUVの持つ力強さや実用性を兼ね備えたスタイルに仕上げられた。 フロントまわりは、Aピラーからボンネットのエッジを経由してフロントノーズの先端に続くシャープなキャラクターラインや、ファイブポイントをイメージした大きなロアグリル。そしてボンネットから独立するよう張り出しを強めたフロントフェンダーの造形でマツダ車らしさを表現。大きく寝かせたフロントウインドウが印象的なボディサイドと相まって、SUVならではの力強さと躍動感が際立っている。 車内もスポーティなムード満点だ。シリンダータイプのスピードメーターを中央に配したブラックアウトメーターや、スポークベゼルを持つ本革巻きの3本スポークステアリングはいかにもスポーツカー的だ。 スポーツカー的なのは見た目だけでなく、6速ATのシフトノブは操作しやすい配置とし、さらにシートはドライバーの身体を包みこんで適切にフィットするバケットタイプとするなど、運転を楽しむためのこだわりを感じさせるところもスポーツクロスオーバーSUVに相応しい特徴と言っていい。
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