競泳リオ五輪銀メダリスト坂井聖人さんに柳川市の市民栄誉賞 伝説スイマーとの激戦の思い出も語る
福岡県柳川市は27日、リオデジャネイロ五輪競泳男子200メートルバタフライの銀メダリストで、5月末に現役を引退した市出身の坂井聖人さん(29)に市民栄誉賞を授与した。同賞授与は元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40)に次いで2人目。今後は市内を拠点に後進の指導に当たる予定で「古里に恩返ししたい気持ちがずっとあった。賞を誇りに頑張りたい」と語った。 ■SNS騒然「合成…じゃないよね」橋本環奈が降臨【写真】 柳川高出身の坂井さんは、早稲田大3年だった2016年にリオ五輪に出場。優勝したマイケル・フェルプスさん(米国)に0秒04差と迫る自己ベストで銀メダルを獲得した。 坂井さんは、リオ五輪直後に賞の打診を受けたものの、東京五輪を見据え「良い成績を挙げてからお受けしたい」と辞退した。市役所での授賞式で金子健次市長から8年越しの賞状を手渡され、「結果が出ない時期もあったが、ありがたかった」と感謝した。 リオ五輪決勝での猛追について「ラスト50メートルで1人抜き、やっとフェルプスさんの姿が見えてスパートを掛けたが、最後のタッチで肘が曲がっていて追いつけなかった」と紙一重の競り合いだったことを明かした。多くの応援をもらった市内を拠点に、今後は県全域でジュニア世代からマスターズまで幅広く指導に携わっていく意向。「粘れば粘り続けるほど、夢や目標に近づいていくと伝えていきたい」と新たな意気込みを見せた。(木村知寛)
西日本新聞社