屋台、喫煙、ノーヘル…タイの当たり前に多くの“違法”!?
■本当はダメ!?~交通編~
【5】定員オーバー バイクに乗れる人数は2人が最大――日本では、当たり前のように感じるが、タイでは3人乗り、4人乗りもよく見かける光景。これは違法だ。トラックの荷台にも…多数の人が。そのまま高速道路だって走る。低賃金で働く作業員の貴重な足となっているが、これもまた違法。 いずれも2000バーツ(日本円約1万円)以下の罰金が科される。
【6】ノーヘルメット タイで人気の交通手段は「バイクタクシー」。バンコク中心部は大渋滞となることが多いが、その中をぬうように走るバイクタクシーは貴重だ。 しかし、乗る人のほとんどは…ヘルメットをかぶっていない。タイの日常とも言える光景だが、ヘルメットなしは違法だ。 タイでは2023年の1年間で82万件以上の交通事故が起き、約1万4000人が死亡、80万人以上がケガをしている。このうちバイクでの事故が約80%を占めているという(タイの交通事故情報センター 2023年現在)。タイ政府はヘルメット着用を呼びかけているが、国民に定着していないのが実情だ。 ◇◇◇ タイの日常にある、現実と法律の間の大きなギャップ。タイ政府が今後、どうこのギャップを埋めるのか、その手腕が問われる。