国宝をプロジェクションマッピングが彩る 2日から福島県いわき市の白水阿弥陀堂
昨年9月の台風13号による大雨で被災した、福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の内部をプロジェクションマッピングで彩る「アミダナイト2024」は11月2日から10日まで行われる。30日、報道機関向けの内覧会が開かれた。 阿弥陀堂は平安後期に建てられた県内唯一の国宝建造物。建立当時は堂の中に極楽浄土の世界に咲く「宝相華」が描かれていた。歳月の経過に伴い、色が薄れてしまった往時の様子を光の演出で天井などに描き出す。壁面には、かつて庭園の池に群生していたハスの花が咲き誇る演出も施す。 阿弥陀堂は台風に伴う大雨で敷地全体が冠水した。昨年10月にお堂の拝観、今年7月に浄土庭園や芝生広場の利用を再開した。 演出は市などで組織するいわき観光共同キャンペーン実行委員会が企画した。時間は午後5時から午後8時30分まで、最終受け付けは午後8時まで。拝観料は中学生以上が千円、小学生500円、未就学児無料。庭園のライトアップも実施する。