【大学生活とお金】「スポーツする人を支えたい」と沖縄を出た女子学生 奨学金で授業料半額 時給1100円の雑貨屋でバイト
広島経済大学経営学部でスポーツビジネスを学んでいる宮里眞琴さん(仮名)は、故郷の沖縄県から遠く離れた広島県で一人暮らしをしています。好きな道に一筋に打ち込むキャンパスライフや大学生活にかかるお金について聞きました。 【写真】1カ月にかかる費用は…家計簿はこちら
──なぜ広島経済大学への進学を決めたのですか。 私は小学1年から高校3年まで陸上競技をしていました。沖縄県内の大会で優勝したり、南九州大会に出場したりと、ある程度の結果を残してきました。しかし、この先、競技を続けたとしても、プロの競技者として生きていくレベルには達しないと思ったので、大学ではスポーツマネジメントを学ぼうと思いました。これからはスポーツを学問的に学び、スポーツをする人を支える側に回ろうと考えたのです。 親の金銭的な負担を考えて、国公立大学のみを受験しようと思ったのですが、推薦入試で落ちてしまいました。そこから私立大学も含めて、偏差値や知名度でなく、自分のやりたいことができる大学はないか、いろいろと調べました。 スポーツマネジメントを学べる大学は全国にありますが、調べていくなかで、広島経済大学が学生の力を伸ばす場として取り組んでいる「興動館プロジェクト」の一つに「スポーツによる地域活性化プロジェクト」があることを知りました。これは、学生が広島県内で活動するプロスポーツチームや団体とともに、いろいろなイベントを企画運営する活動で、地域活性化に貢献するというものです。自分の将来を見つめたり、就職活動をしたりする上でも、プロジェクト活動はプラスに働きそうだなと思ったし、何より自分自身も成長できると思い、広島経済大学を第1志望にしました。 また、共通テストの成績がよかったので、給付型奨学金の対象者に選ばれ、授業料が半額となったことも、進学の大きな決め手になりました。 ──地元の沖縄県を離れることに抵抗はありませんでしたか。 中学生の頃から親に「一度は県外に出て、いろいろな経験を積んだ方がいい」と言われて育ったので、高校生のときから「大学は県外に行こう」という思いがありました。それに私の実家は離島で、高校生になると島を離れなければいけません。だから、地元を離れることにあまり抵抗はありませんでしたね。ちなみに私は4人きょうだいの2番目ですが、現在、2つ上の兄は地元で働いていて、1つ下の妹は岡山県内の大学に通い、一番下の弟は高校生で島を離れています。家族としても、子どもが地元を離れることにある意味で慣れているのかもしれません。