ロールス・ロイスのマスコットを最初に車両に掲げた「モンタグ」とはどんな人物?「スピリット・オブ・エクスタシー」のモデルとの公言できない関係とは
AMWノミカタ
「世界最高の自動車」としての名声は『タイムズ』紙の広告が起源であることを知って驚いた。ユーザーからの自然発生的な評価として生まれた伝説的な言葉かと思いきや、その起源は広告のコピーライティングだった。しかしながらその言葉がいまも語り継がれ、ほかの製品にまで波及して「~界のロールス・ロイス」と称されるには、やはり他を圧倒する製品力が伴っていたからではないか。 モンタグはここでは初めて「スピリット・オブ・エクスタシー」をクルマに付けた人物として紹介されている。このマスコットのモデルであったエレノア・ソーントンは、これをデザインしたサイクスの恋人でもありながら、モンタグとも深い関係を続けていた。 モンタグが1929年に亡くなるまで、所有するすべてのロールス・ロイス車にこのマスコットを掲げていたのは、おそらく長い間秘密にしなければならなかったエレノアへの愛を控えめに示すためだったのだろうといわれているが、サイクスはそのことを知ってデザインしたのだろうか。胸の奥が少し締め付けられる。
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