FTX、AI新興企業アンスロピック株の大半売却へ-8.84億ドル相当
(ブルームバーグ): 経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXは、対話型人工知能(AI)スタートアップ、アンスロピックの8%株式の約3分の2を複数の取引を通じて8億8400万ドル(約1340億円)相当で売却する。
裁判所に22日提出された書類によると、アラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドのムバダラに関連する部門ATICサード・インターナショナル・インベストメント・カンパニーは、同株式のうち5億ドル近く購入する。ジェーン・ストリートとフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチが運用する特定のファンド、ベンチャー・キャピタル会社HOFキャピタルも、同日付のFTXとの合意に基づき、他20の買い手と共に株式を取得するという。
FTXは2021年にアンスロピックに5億ドルを投資したが、翌年に経営破綻。今回の株式売却は破産裁判所の承認が必要で、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じていた。
アンスロピックの株式はFTXにとって最も貴重な資産の一つ。FTXの債権者は全額返済を受けられる可能性が高いと同社関係者は語っている。
原題:FTX to Sell Majority of Anthropic Stake for $884 Million (1)(抜粋)
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Emily Nicolle