佐々木朗希よ、メジャーへ行きたければ体を鍛えろ! 左内腹斜筋を痛めるのは普段から鍛えていない証拠だ!【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
今季のロッテも佐々木朗の体調次第 虚弱体質を脱却すれば下剋上も
佐々木朗の投手としての資質が並外れていることは言うまでもない。「虚弱体質」を克服しなければ日本球界にとっても損失となる
今季のロッテは、首位オリックスを追い落とす可能性がなくなったと言っても過言ではない。それでも、ペナントレースで3位以内に食い込めばクライマックスシリーズの出場権が与えられる。だから、日本シリーズ進出を目指して「下剋上」の機会をうかがいながら、チーム一丸となって戦うのも、悪くはないだろうね。 しかし、「そのために何が必要か?」と問われれば、俺の答えは「一刻も早く、佐々木朗希に一軍へ帰ってきてもらうこと」。もう、この一言に尽きるだろうね。 今季の佐々木朗は開幕前に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場している。東京ドームで行われたチェコ戦では勝利投手となった。さらにマイアミのローンデポ・バークで行われた準決勝のメキシコ戦に先発して、残念ながら勝利投手にはなれなかったが、時速160キロを超える真っすぐと、140キロ台のフォークボールを披露して、地元メジャー・リーグの関係者を震撼させたことは記憶に新しいところだ。 ところが、日本へ帰ってきて開幕を迎えても、今季も相変わらず中6日登板どころか、10日以上登板間隔を空けなければ先発マウンドへ上がれないときもあった。 それでも、7月までに佐々木朗は13試合に先発登板、7勝2敗、130奪三振、防御率1.48の成績を残している。その時点では規定投球回に到達して、奪三振と防御率はリーグトップの“2冠”を達成していた。 ところが、7月24日にZOZOマリンスタジアムで行われたソフトバンク戦に先発すると、6回93球、4安打9奪三振、1失点の好投を見せながら、マウンドを降りた。勝敗はつかなかったが、降板後に「左脇腹に違和感を覚えた」というコメントを残している。 検査の結果、「左内腹斜筋損傷で全治2カ月」と診断されて、翌25日に登録抹消となった。 ロッテにとってペナントレースの大詰めを迎えたこの時期に・・・
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週刊ベースボール