【韓国】尹錫悦大統領逮捕へ、1000人規模の警察官投入準備
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領逮捕令状執行のため、韓国警察が首都圏の刑事機動隊、麻薬捜査隊など、逮捕経験の多い出動可能な警察官、刑事の総動員を指示した。公営放送MBCが9日、「大統領警護処の防御を突き破り、正当な法執行をするために、1000人近い人員に対して動員準備をしていることが確認された」と報じた。 警察非常戒厳特別捜査団は9日、ソウル市と仁川市、京畿北部と南部の4カ所の地方警察庁に「捜査官支援」を公式要請した。いずれもソウル市内の大統領官邸に速やかに移動できる距離の警察庁で、逮捕状の再執行に向けて「出動できるよう待機してほしい」という内容だった。 MBCによると、出動を要請された警察、刑事は「組織暴力団など強力事件を引き受ける刑事機動隊、スパイ容疑の被疑者を追う安保捜査隊、反腐敗経済犯罪捜査隊、麻薬捜査隊まで出動対象に含まれた」という。警察関係者は「事実上、現場に出動できる刑事たちは全員動員したとみれば良い」と説明した。 失敗に終わった1回目の逮捕令状を執行した3日、大統領官邸に入った公捜処と警察およそ80人は、200人を超える警護処の壁に阻まれた。「逮捕経験が豊富な現場警察を大挙投入し、警護処を圧倒することが警察の判断だ」という。 今回は、首都圏刑事機動隊所属の警察が513人、特別捜査団所属120人、他の捜査官などを合わせると、1000人近い人員。官邸防御しているとされる警護処人数の5倍に達する規模だ。