加藤財務相が米財務長官と会談、為替について議論-三村財務官
(ブルームバーグ): 加藤勝信財務相は米国時間24日、イエレン米財務長官と米ワシントンで会談し、為替について議論した。三村淳財務官が記者団に明らかにした。
三村財務官は足元の円相場に関して、やや一方向の急速な動きが見られるとし、投機的な動きも含めて緊張感を高めて注視していると語った。為替はファンダメンタルズを反映するのが望ましいとも述べた。
加藤財務相は同日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、足元の為替を含めた金融市場は変動が高いとした上で「為替市場での過度な変動に注意を払う必要がある」と発言。G20では過度な為替変動が悪影響を及ぼすというコミットメントが再確認されたとも述べた。
25日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=151円台後半と、前日夕から上昇して推移。日米財務相が為替について議論したとの報道を受けて、一時151円58銭まで円高が進む場面があった。23日には米長期金利の上昇を受けて、一時153円19銭と7月31日以来の安値を付けていた。
--取材協力:酒井大輔.
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Toru Fujioka