名古屋・長谷川健太監督は選手を格や年齢等で評価しない
名古屋の長谷川健太監督が来季も続投することが2日、決定的になった。複数の関係者が明かした。2022年の就任以降、名古屋で4シーズンを迎えることになる。 * * * * 決勝で活躍した名古屋FW永井の姿に、ある“事件”を思い出した。2015年、G大阪を率いていた長谷川監督は、名古屋戦で当時チームの看板だった2トップ、FW宇佐美とパトリックを後半の早い時間で代えた。相手の名古屋FW永井が、前線から献身的にチームのために戦う姿と対照的に、自軍の両エースのプレーに納得できなかったからだ。試合後のロッカールームには、指揮官の怒号が響いた、という話が漏れ伝わってきた。 G大阪では14年度に3冠、15年度に天皇杯優勝を果たした長谷川監督のチームづくりで印象に残るのは、選手を格(実績)や年齢等で評価しない姿勢。常に厳しい視線を選手に向け、約束事を浸透させたことで、初のJ2降格で低迷期にあったG大阪を“勝てるチーム”に変えた。今の名古屋でも、35歳となった永井がこの試合両チームトップのスプリント数21回でチームのために身を粉にして走る姿は、健太サッカーを象徴していた。(2011~16、18~23年G大阪担当・金川 誉)
報知新聞社