【ライブレポート】緑黄色社会、全国ライブハウスツアー『緑黄色社会 Live House Tour“Laugh”』ファイナル公演開催
■「笑顔の“Laugh”はもちろん、肩の力を抜いた、気楽な“ラフ”。そのどちらも体感してもらいたいです」(長屋) 【画像】『緑黄色社会 Live House Tour“Laugh”』ファイナル公演より 緑黄色社会が、全国ライブハウスツアー『緑黄色社会 Live House Tour“Laugh”』(9都市12公演)のファイナル公演を東京・Zepp Hanedaで開催した。 「ライブハウスの距離感で、“Laugh”を“ラフ”に感じてもらいたい」というテーマで開催された今回のツアー。最終公演でもライブバンドとしての魅力をダイレクトに見せつけ、オーディエンスを熱狂させた。 ジャジーな雰囲気のSEとともに会場の照明が少しずつ落とされ、ライブがスタート。まずは穴見真吾(Ba)が登場し、サポートドラムの比田井修とともに即興でグルーヴィーなリズムを奏でる。さらにpeppe(Key)、小林壱誓(Gu)がステージに上がり、ピアノ、ギターの音を加える。最後に長屋晴子(Vo、Gu)が真ん中に立ち、ダイナミックな歌声を響かせるとフロアから大きな歓声が沸き上がった。 「ようこそLive House Tour“Laugh”へ!」(長屋)という第一声とともに放たれたのは、華やかなポップチューン「Tap Tap Dance」。さらに「ツアーファイナル、楽しんでいこうね!」(長屋)という言葉から始まった「sabotage」では小林、穴見がお立ち台に立って演奏。観客はハンドクラップで応え、冒頭からライブハウスならではの熱い一体感が生まれた。 「ライブハウスだからこそ、みんなの顔がしっかり見える、いろんな音が聴こえてくるような、そんな距離感。ここならではのライブを楽しんでもらえたらなと思います。タイトルは“Laugh”。笑顔の“Laugh”はもちろん、肩の力を抜いた、気楽な“ラフ”。そのどちらも体感してもらいたいです。みんなで今日だけのスペシャルなファイナルを作り上げていきたいと思います。好きに楽しんでいってね!」(長屋)とこの日のライブに対する思いを言葉にした。 長屋がシンセを演奏した「ピンクブルー」はインディーポップ感とダンサブルなサウンドが融合したアッパーチューン。さらにネガティブな思いを打ち破ろうとする姿を描いた「Shout Baby」、穴見のスラップベースから始まり、小林のギターソロが炸裂した「ずっとずっとずっと」とエモーショナルな楽曲を披露し、フロアの高揚感をさらに上げていく。 peppeのクラシカルなピアノ演奏に導かれた「LITMUS」の後は、ダンサブルなグルーヴが渦巻く「キャラクター」。“ケセラセラ”で観客の大合唱が起こるが、ここで長屋が「声量は2倍、リズムをしっかり合わせて、ピッチも正確に。いける?!」と要求し、2度目のシンガロングへ。こういうフレンドリーなやり取りもまた、緑黄色社会のライブの楽しさだ。 “諦めたい夢なんかなくて/意気込んだのはブレス”というラインを力強く歌い上げた「ブレス」の後のMCのテーマは“近況報告”。「ツアー中に新しいベース(MUSICMANのStingray)を買いました」(穴見)、「香取慎吾さんに楽曲提供しました!」(peppe)、「これまでリリースした曲を数えたら86曲でした。どこで100曲を迎えるのか気になる」(小林)、「どうしても言いたいことがあって。明日、修さんの誕生日!」(長屋)とラフなトークを繰り広げ、リラックスしたムードが広がった。 「まだまだピッカピカの笑顔を見せてくれますか?もっと“Laugh”でこの会場を照らしていこう!」という長屋のシャウトから始まった「始まりの歌」で再び大合唱が沸き起こり、ライブは後半へと向かった。 流麗なピアノとドラマティックな歌声が共鳴する「これからのこと、それからのこと」、爽やかさ、切なさ、懐かしさ、愛らしさが溶け合うポップチューン「サマータイムシンデレラ」を繋ぎ、「Mela!」へ。ハンドマイクの長屋はステージの端から端まで動き、観客と目を合わせながらパフォーマンス。穴見、peppe、小林のソロ演奏を取り入れたアレンジ、ミラーボールのきらびやかな光を活かした演出によって、ライブハウスならではの興奮と楽しさを体現してみせた。 さらに新曲「馬鹿の一つ覚え」(映画『六人の嘘つきな大学生』主題歌)を披露。壮大なメロディと“さよならだって繰り返す/変わりゆく僕らが美しいのです”という歌詞が一つになった「僕らはいきものだから」を届け、豊かな感動を生み出した。 ここで長屋は「みんなが笑顔でいてくれるから、私たちもいい環境で、いい雰囲気でライブができたなって。みんなの笑顔に支えられてるんだなって心から思います。このツアー、すごく大好きで、楽しくてたまらなかったなって。みんなが伝えてくれた笑顔を抱えて、まだまだ大きなところへ連れていって、見たことがない景色を見せてあげたいなって思います。一緒に大きくなっていこうね」と改めてオーディエンスに語りかけた。 そんな言葉に導かれたのは、「恥ずかしいか青春は」。全力で生きることの素晴らしさ、愛おしさ。強い感情が込められた演奏と歌はまちがいなく、観客一人ひとりの記憶に刻まれたはずだ。演奏が終わった後、メンバー4人は横一列に並び、丁寧に挨拶。ライブ本編をしっかりと締めくくった。 アンコールを求めるコールと手拍子に導かれて登場したのは、ギターを持った“真吾先生”。oasis風の(?)コード進行に乗せてグッズを紹介し、会場はほっこりした雰囲気で包まれた。 そして長屋、小林、peppeもステージに登場。「まだまだ笑顔でいけますか、東京!」(長屋)と「Party!!」を放ち、フロアはパーティー状態へ。さらに「花になって」を披露し、全国ライブハウスツアー『緑黄色社会 Live House Tour“Laugh”』はエンディングを迎えた。 Photo by 高田梓 <セットリスト> 01.Tap Tap Dance 02.sabotage 03.ピンクブルー 04.Shout Baby 05.ずっとずっとずっと 06.LITMUS 07.キャラクター 08.ブレス 09.始まりの歌 10.これからのこと、それからのこと 11.サマータイムシンデレラ 12.Mela! 13.馬鹿の一つ覚え 14.僕らはいきものだから 15.恥ずかしいか青春は [BONUS STAGE] 16.Party!! 17.花になって リリース情報 2025.02.19 ON SALE ALBUM『Channel U』 ツアー情報 『Channel U tour 2025』 【2025年】 03/08(土)千葉・市原市市民会館 03/14(金)栃木・宇都宮市民文化会館 大ホール 03/22(土)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール 03/23(日)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール 03/28(金)広島・広島文化学園HBGホール 03/30(日)熊本・熊本城ホール メインホール 04/06(日)新潟・新潟県民会館 04/11(金)京都・ロームシアター京都 メインホール 04/12(土)和歌山・和歌山県民文化会館 大ホール 04/18(金)三重・三重県文化会館 大ホール 04/20(日)宮城・仙台サンプラザホール 04/27(日)北海道・函館市民会館 大ホール 04/28(月)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール) 05/02(金)茨城・水戸市民会館 大ホール 05/05(月祝)群馬・高崎芸術劇場 大劇場 05/08(木)大阪・フェスティバルホール 05/10(土)兵庫・アクリエひめじ 大ホール 05/14(水)静岡・アクトシティ浜松 05/21(水)東京・J:COMホール八王子 05/24(土)高知・高知県立県民文化ホール 大ホール 05/25(日)香川・レクザムホール・大ホール 05/30(金)岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場 06/01(日)島根・島根県民会館 大ホール 06/07(土)長野・ホクト文化ホール 06/08(日)石川・本多の森 北電ホール 06/13(金)福岡・福岡サンパレス 06/14(土)鹿児島・川商ホール第1ホール 06/20(金)福島・けんしん郡山文化センター 大ホール 06/22(日)秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
THE FIRST TIMES編集部