協力金を追加支給 東京・小池知事が会見(全文1)努力が無になりかねない
築地再開発、都民の城改修は当面休止
そしてこうした対策に都の人的資源、そして財源を集中的、そして重点的に投入をするために、優先度に応じて事業を精査して、連休明けの早い段階から都政におけます特別体制へと移行をいたします。例えばこれまで予定されておりました築地市場跡地の再開発の手続きであるとか都民の城の改修などは、これは当面、休止をいたします。また、従来の事業提案制度の今年度の募集は中止をいたしますけれども、この新型コロナウイルス感染症の克服に向けて、都民の皆さんや企業の方々、大学、医療機関などの方々から幅広く事業提案を募集してまいります。ぜひ、こういうアイデアでコロナに打ち勝ちましょうといったようなご提案をいただければ、都政を皆さんと共につくっていくことができるというわけです。 このように、刻々と変化する状況をしっかりと見極めながら、タイミングを逃すことなく必要な対策を講じるということと、具体的な対策を都民の皆さんや事業者の皆さんに迅速にお届けをするということで、都庁の体制をしっかりと整えてまいります。そして都庁の総力を挙げてこの難局に立ち向かってまいります。
協力金は11日から順次届く運び
次に中小企業、そして働く方々へのサポートについて申し上げたいと存じます。都におきましては都民生活、そして東京の経済を下支えするために、13カ月予算を編成いたしました。そして資金繰り、テレワークの導入、そのサポートなど、切れ目のない支援を講じてきたところでございます。そして4月に入りまして緊急事態措置が行われ、休業等の要請にご協力いただける方々に協力金を支給する制度を設けたところであります。この協力金ですけれども、少なくとも4月の16日から措置期間中に休業等にご協力いただいた方々に対してお届けするというものでありまして、5月の11日ぐらいから順次、お手元に届く運びとなっております。 また、外出を徹底して減らすためにSTAY HOME週間の取り組みの一環といたしまして、商店街への来訪者を減らす取り組み、それをサポートする。それから理美容事業の方々が自主的に休業する際の給付も行っております。また、STAY HOME週間の支援ということで、あす6日で終わりとなりますけれども、ご協力の成果、また2週間後にもしっかりと出てくるということでございますので、最後までよろしくご協力をお願いしたいと思います。もっとも5月31日まで延長ということになるわけでございます。 この緊急事態の延長に伴って、ますます事業経営にとっては厳しい状況が続くということになってしまいます。多くの企業の方々が今月、どうやってやりくりしようかと考えておられると存じます。まずその中で、資金繰りの確保ということが最優先の課題にあるかと存じます。今月1日からすでに始まっておりますけれども、上限が1億円、無利子の融資を開始しておりまして、借入金の返済についても据え置くことができます。金融機関への支払いは当面3年間、不要というものでございます。ご活用いただきたいと存じます。 また、マスクなど、物づくりの国、日本なのにマスクが足りないという状況に陥りました。マスクなどの生産設備の導入をはじめ、感染の防止と非接触型の技術を後押ししまして、こうした企業によるイノベーションも促進をしてまいります。今後、これまで積み重ねてきました緊急対策、こちらを着実に実施いたしてまいります。