協力金を追加支給 東京・小池知事が会見(全文1)努力が無になりかねない
都の緊急事態措置を5月31日まで継続
今回の宣言の延長に伴いまして、都としましても、これまでと同様の内容で緊急事態措置などを5月の31日まで継続をいたします。都立学校でございますが、先ほど臨時の教育委員会が開かれまして、5月31日までの休業を決定したところでございます。都民の皆さま方には引き続き外出自粛の徹底、さらにお願いを申し上げますし、また一方で医療機関への通院であるとか食料・医療品、それから生活必需品のお買い物、必要な職場への出勤などについては引き続き制限はございません。ただし外出の際には常に3つの密を徹底的に回避していただいて、そして基本に戻ると、手洗いを励行する、それから人と人との距離の確保をお願いしたいと存じます。また、お買い物ですけれども、こちらも3日に1回程度としていただく。必要以上の買いだめなどはなさらないようにしていただきたいとお願いを申し上げます。それから不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたいだ移動、こちらのほうも控えていただきたいと存じます。STAY IN TOKYOでございます。 事業者の皆さま方には出勤者数の徹底した削減を目指していただいて、テレワーク、ローテーション勤務などの推進について、連休後も引き続きお願いをいたします。それから出勤される場合も時差出勤などに取り組んでいただいて、また、職場においても感染防止のための取り組み、席を離すなど、3つの密を避ける行動を徹底してお願いをしたいと存じます。それから屋内外は問いません。複数の方々が参加されて密集状態が発生する恐れのあるイベント、パーティーなどの開催については引き続き開催の自粛をお願いしたいと存じます。
この段階で手を緩めれば努力が水の泡
専門家会議では、長丁場を覚悟しなければならないと提言をしておられます。この見えざる敵との戦いは長きにわたるということが見込まれるということであります。じゃあこうした状況がいつまで続くのかと、多くの都民の皆さんは不安に思われると存じます。あらたな感染者数がいまだ高水準で推移しているこの段階で手を緩めてしまっては、せっかくこれまで皆さま方がご努力いただいているところが、感染がまた瞬く間に拡大をしかねないという例は世界にも幾つもございます。今、感染爆発をなんとか抑えられているのも、ひとえに都民の皆さま、事業者の皆さまのご尽力のおかげでございまして、どうぞその努力を水の泡に帰さないためにも、また、早期に都民生活、そして東京の経済を再建するためにも、ご理解とご協力、引き続きよろしくお願い申し上げます。 そしてこの延長の期間でありますけれども、緊急事態措置を早期に緩和できますように、東京がさらに一丸となる機会としたいと思います。だらだらとただ延長するのではない、ここで本当に皆さんと共にウイルスに勝ち抜くという、そういう期間にしていきたいと思います。東京はさまざまな面で今、もう疲弊してしまっております。今回の延長に際してあらためてそうした危機感の共有ができることによって、1日も早く東京の健康も、そして何よりも都民の皆さんの健康を取り戻していきたいと思います。なかなかの難敵であるウイルスでございますが、皆さん1人1人の力を束ねて打ち勝つ。誰かがやるのではなくて、自分がやると、そのような意識をお1人お1人お持ちいただきたい。ご協力をお願い申し上げます。 さて、この緊急事態措置の延長に際しまして、都として所要の対応を行うため、このたび総額にいたしまして449億円の補正予算を取りまとめております。7日に専決処分、これは地方自治法に倣った決定の仕方でありますけれども、専決処分を行いますので、その内容を少しご紹介しておきます。