〔東京外為〕ドル、152円台前半=材料乏しい中、もみ合い(12日正午)
12日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規の売買材料が乏しい中、1ドル=151円台後半から152円台前半でもみ合った。正午は、152円31~32銭と前日(午後5時、151円66~67銭)比65銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は、日銀の一部審議委員が12月の会合で利上げが提案されれば反対しない見通し、と伝わると、151円05銭付近へ下落した。その後、「日銀は利上げを急がず」との報道で一転して買いが強まり、152円80銭付近へ急伸した。米国時間の序盤は、11月のCPI上昇率が前月から小幅加速したものの、市場予想通りだったため、FRBの利下げは濃厚との見方が広がり、151円90銭台に下落。中盤以降は、日銀の利上げ見送り観測が再び意識され、152円70銭台へ切り返した。 東京市場の早朝は売りが先行し、152円10銭前後へ軟化。仲値公示に向けては、輸入企業の買いや日経平均の大幅高を受けて、152円30銭台に上伸した。その後、日経平均が上げ幅を縮小すると、151円90銭~152円10銭台へ水準を切り下げた。 東京市場は、上値が重い一方、下値も堅く、152円前後でのレンジ推移にとどまっている。米CPIを無難に通過したほか、来週にFOMCと日銀の金融政策決定会合を控えていることから、「きょうとあすは、大きな値動きは期待できない」(国内銀行)との見方が多い。 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで小動き。正午は、1ユーロ=159円98~99銭(前日午後5時、159円09~10銭)、対ドルでは1.0503~0503ドル(同1.0490~0490ドル)。