大阪駅が変わる!「KITTE大阪」が初公開、人押し寄せる…近隣施設との差別化は?
■ 20年前から再開発計画を構想、ついに完成へ
7月31日、JR大阪駅(大阪市北区)の西エリアに開業を控える、地上39階・地下3階建ての「JPタワー大阪」。オープンに先駆け、その気になる内観がメディア向けに公開され、同施設の目玉となる商業施設「KITTE大阪」(地下1階~6階)の全貌が明らかに。2025年4月までに合計130店舗がオープン予定だという。 【写真】建物内より、中央には大きな吹き抜け部分が 日本郵政グループが手がける「JPタワー大阪」。20年前から再開発計画がすすめられていたというが今回、満を持しての開業となる。「KITTE大阪」のほか、6階の一部が劇場「SkyシアターMBS」に、11~27階はオフィス、29~38階にはホテル「大阪ステーションホテル、オートグラフ コレクション」が入る大型複合施設となる。 「KITTE」には2つの意味があるといい、1つは手紙に貼る「切手」から、もう1つは来てくださいの「来て」の意味が込められているという。
■ 近隣商業施設との差別化は「2階フロア」
地下1階の横丁ゾーン「うめよこ」には、九州各地の絶品が楽しめる「角打ち小野の離れ」など関西初出店の繁盛店が多数出店。「大人のたまり場」を形成し、梅田の新名所を目指す。 1階部分は、大阪駅西口から徒歩30秒という立地を生かし、「⻄梅⽥の顔」となるシンボリックなフロアに。待ち合わせに使えるコーヒー&ワインスタンドなどが入店。2階には日本各地のアンテナショップがずらり。旅行気分が味わえるのはもちろん、買い忘れたお土産も調達できるかもしれない。 3階は、暮らしにまつわる「地域の銘品」、「MADE IN JAPAN」のショップが揃うフロアに。神戸の名店「観音屋」が、旧大阪中央郵便局の保存区画の中にアートな空間を演出する。また、4~5階のレストランフロアには、日本初進出のシンガポール・チャイニーズ「東寶(ドン・バオ)」をはじめ、さまざまなシーンで使用できる店が集結。 6階には、故・蜷川幸雄氏や劇団☆新感線など、多くの演劇人に愛されながらも、2016年に閉館した「シアターBRAVA!」の後継となる劇場「SkyシアターMBS」をはじめ、ゲームセンター×バーや乗馬クラブなど、「コト体験」のフロアに。 報道陣の囲み取材に応じた、日本郵政不動産の平岡大典氏は「『UNKNOWN(アンノウン)』をコンセプトに、これまでに体験したことがない店を意識し、日本郵政グループ、JR西日本、JTBといった全国各地を繋ぐ3社で、日本各地の良いものを集めました。近隣商業施設との差別化の点でいうと、やはり2階フロアが特徴。ほかの商業施設をみても多くはないと思います」と自信を見せ、「大阪駅周辺の買い物の回遊に、我々も役にたてたら」とコメントした。 7月31日に101店舗がオープン、10月には新たに3店舗が開業し、2025年4月までに130店舗がオープン予定。店舗全体の約8割が、所在地のキタエリア初出店になるという。 そのほか、同施設へのルートとして、JR大阪駅西側にできた西改札口からの直結通路(1階)、同駅連絡橋口改札から直通の屋根付き歩行者デッキ(2階)が新設された。大阪メトロ西梅田駅の地下通路ともつながり、地上・地下どちらからもアクセス可能に。また7月30日には、同施設と同日オープンする「イノゲート大阪」を繋ぐ新たな通路、および近隣には広場が解放され、アクセスの利便性が高まる。