【10年に一度の大雪】「前見えない」路肩から落下する車も複数台…ホワイトアウトで“視界不良”事故相次ぐ 青森・酸ヶ湯温泉で全国初の積雪160cm超
強い寒気の影響で、北日本を中心に積雪が急増していて、この時期としては「10年に一度の大雪」への警戒が呼びかけられている。イット!は豪雪地帯を取材した。 【画像】例年よりも多い雪に大はしゃぎの柴犬。嬉しそうに雪道を思いっきり駆け上がっていた
北海道・新篠津村では4台もの車が路肩から落下
12日、積雪が88cmに達した北海道・幌加内町。 取材のため車を走らせると、道路から巻き上がる雪で前の車との距離がつかめなくなることもしばしばあり、十分な車間距離が必要な場面もあった。 北日本を中心に猛威を振るう今シーズン最強の寒波。 この時期としては“10年に一度とされる大雪”への警戒が呼びかけられる中、雪が各地に様々な影響を及ぼしている。 北海道・新篠津村では、4台もの車が道を外れ路肩から落ちる“魔の道”があった。 撮影者: 4台も(落ちてしまった車)いたので、前はほぼ見えない感じ。実際に目視すると、どこが道か分からない。ついにこの時期が来たな。 歩道にそびえていたのは、除雪で高さを増した雪の壁で、身長184cmの人がすっぽり隠れてしまう高さだった。 豪雪地帯の幌加内町・朱鞠内では、午後5時時点で、積雪が108cmあり、今シーズン初めて1メートルを超えた。
青森・酸ヶ湯温泉では全国で初めて160cm超え
吹雪となった青森市では、住民は厳しい天候のもとで雪かきに追われていた。 住民は「今年だと(雪)多いんじゃないか」と話す。 例年よりも多い雪だが、この雪に大はしゃぎだったのが柴犬で、雪道を思いっきり駆け上がっていた。 平年の1.7倍の積雪となっているのが、青森県の酸ヶ湯温泉。酸ヶ湯の積雪は12日午後4時に全国で初めて160cmを超えた。 12日の一日で20cmを超える雪が降り、車がすっぽりと隠れてしまう状況となった。 2023年の同じ時期に測った際の積雪は平年並みの約90cmだったが、12日は身長157cmの人以上の高さだった。 2023年と2024年の映像を見比べると、平年の1.7倍を実感できる。 「ちょっとすごい。積もり方、降り方が」と苦笑いする男性もいた。 屋根に積もる雪は人の背丈よりも高く、雪下ろしは命綱をつけながらの作業だ。 「10年に一度の大雪」が警戒される地域では、この後も積雪が急増する恐れがあり、落雪や路面の凍結、交通障害など最新の情報に注意が必要だ。 (「イット!」 12月12日放送)
イット!