小池都知事が記者会見4月3日(全文3完)「感染爆発重大局面」1日も早く過去の言葉に
一時滞在施設の運用方法や課題は?
TOKYO MX:TOKYO MXテレビの相模と申します。軽症者の一時滞在施設なんですけれども、実際に運用する場合は、都が一定期間借り上げるというようなことになるのか、具体的な運用方法と、運用するに当たっての課題はどういったものを想定されているかお願いします。 小池:先ほど冒頭でお伝えをいたしましたように、厚生労働省のルールが、自宅、そしてまた宿泊所などを使った療養施設を使用することが可能ということで、分かりやすく言えばホテルですね。これらを一括で、一棟を丸ごと借り上げるなどの方法を考えているところであり、着実にその体制を整えつつあります。 その際、やはりいったんは陽性ということが認められて、そして入院の対象になっている方々でございますので、地区の医師会などと連携をしながら、医療的なケア体制などもどのように整備をするのか、これらについて今調整を行っているところでございます。今日も、きのうの場合も100に近い数字で多くの感染者を出しました。一刻も早くご快癒なさることを心から祈っておりますけれども、一方で、医療崩壊にならないためにも軽症の方々には宿泊先でゆったりとした時間を過ごしていただければということで、病床の確保と同時に、軽症の方々がストレスなく癒やされるような体制を築いていこうということでございます。 また、宿泊施設の方々にもいろんなご協力をいただくわけでございますけれども、非常にホテルの業界の皆さま方も協力的でございまして、こういった都の現状を鑑みて、さまざまなご協力の声が挙がっているところで、大変感謝をしております。ただ1つ1つ、丁寧に確実に進めていくことによって病床の確保と、そしてその方々の一定の期間そこでお過ごしいただける、そのような環境づくりに邁進したいと思っております。
マンパワー補充のアイデアは?
中島南事務所:中島南事務所です。よろしくお願いいたします。疫学調査についてお尋ねしたいんですけれども、マンパワーが足りないということがいわれております。今後、感染者が増えるとクラスターをつぶすこともままならない状況になりますが、都として外部人材の登用など、マンパワーの補充のアイデアというのはありますでしょうか。 それともう1点なんですが、ドイツのBoschが2.5時間で結果が分かる検査キットなどの開発を行っております。こうした新しい機器などを導入して検査に軸足を移すというようなお考えはないでしょうか。この2点をお願いしたいんですが。 小池:あとのご質問ですけれども、検査のほうは着実に進めております。それから医療機関でございますけれども、例えば医療そのものというよりも、そちらも必要でございますし、それから今、保健所が問い合わせから、それからベッド回しっていうんでしょうかね、こちらの患者さんはこっちの病院に移すといったようなことも作業としてやっておられます。それから感染、陽性の方々のこれまで歩いてこられた経路などの確認とか、保健師さんはもう普通の状態ですと、そういう人材配置になっているかと思いますけれども、今は有事でございますので、そういう意味で保健師さんのOBの方にお声を掛けたり、それから場合によってはバックオフィスとして、いろんな事務作業は保健師さんがやらなくてはいけない、そういう部分もありますけれども、そういったところをOBや、その他いろいろな技能を持った方にお願いをするというようなことも考えておりまして、いかにして医療、それから今回のコロナの感染症の最前線に立っておられる方々の負荷を減らしていくのか、さまざまな工夫もしながら協力していただける方々の支援を仰いでいきたいと考えております。