パナマ運河、通航枠24から27に、段階的に制限緩和
パナマ運河庁(ACP)は11日、同運河の1日当たりの通航枠を現在の24から段階的に27に増やすと発表した。渇水による水不足が一定程度緩和したことに伴う措置。ただ、平時の通航枠である36よりは少ない状況が続く。 通航枠が増えるのはパナマックス閘門(こうもん)で、現在の17から20に増える。ネオパナマックス閘門は7で変更なし。 まず、18日からオークションで通航枠を割り当てるスロットを二つ増やす。25日からは、さらに通航枠を一つ増やす。 ACPは昨年、干ばつによる水不足でパナマ運河の水源となるガトゥン湖の水位が大幅に低下したため、通航制限を導入した。 パナマ運河の通航制限による影響は、中小型バルカーや大型LPG(液化石油ガス)船、自動車船、LNG(液化天然ガス)船など幅広い船種に波及している。
日本海事新聞社