一連の「闇バイト」強盗事件で初めて「資金管理役」逮捕 奪われた現金の振込先口座を管理か 26歳女を逮捕 事件の全容解明進める 埼玉・所沢市
関東で相次ぐ強盗事件のうち、埼玉県所沢市の住宅で起きた強盗傷害事件で、奪われた現金の振込先口座の管理をしたとみられる「資金管理役」の26歳の女が逮捕されました。一連の強盗事件で「資金管理役」が逮捕されるのは、初めてです。 強盗傷害などの疑いで逮捕されたのは、京都市上京区の職業不詳・武藤恵子容疑者(26)です。 警察によりますと、武藤容疑者は今年10月、実行犯やリクルーター役の男あわせて5人などと共謀し、所沢市の住宅に押し入り、夫婦を粘着テープで縛ったうえ、刃物のようなもので切りつけて現金などを奪った疑いがもたれています。 武藤容疑者は、奪った現金およそ16万円の一部が振り込まれた自身のネット銀行の口座の管理や、別の口座に入金する「資金管理役」をしていたとみられるということです。 捜査関係者によりますと、武藤容疑者は秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」と「テレグラム」を使い、指示役とみられる人物から現金の管理や入金を指示されていたということです。 また、所沢市の事件の前日に東京都国分寺市で起きた強盗傷害事件で奪われた現金の一部も、武藤容疑者の口座に振り込まれていたとみられています。 取り調べに対し、武藤容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認していますが、警察は今後、取り調べやスマホの解析などから指示役の特定、事件の実態解明を進める方針です。
TBSテレビ