「あんな機会はもう二度とないかも」知英(ジヨン)が語る、KARA”奇跡のステージ”の背景
ハラさんのお父さんに電話をすると…
故ク・ハラさんの曲を歌うための許可取りで、直接ご家族に電話をかけることになった知英さん。KARAというグループの、ビジネスを越えた絆を感じるエピソードだ。 「ハラさんのお父さんに電話をして、思いきって『アッパ(お父さん)、お久しぶりです!お願いがあるんです。日本でやるコンサートでハラさんの曲を“6人で”歌いたいんだけど、いいですか?』と尋ねました。 そうしたらお父さんが、『それは嬉しい、ぜひ歌ってあげてよ! 嬉しいなあ~!』とすごく喜んでくださって。もともと私の父とハラさんのお父さんは仲が良くて、家族ぐるみで交流が続いていたのもありますが、快く了承してくださってホッとしました。 私たちもまさかコンサートで『Hello』を披露できるとは思っていなかったので、ハラさんの声を含めた6人で歌いながら、涙をこらえるのが大変でした。歌っている最中はずっと嬉しさと感動と……悲しい気持ちは今はもう落ち着いていますけど、『もしもオンニ(お姉さん)と一緒に歌えていたらどんな感じだったかな?オンニ、絶対に喜んでいるだろうな』と考えていました。 あんな機会は、もう二度とないかもしれない。本当に、すべてが奇跡みたいに上手く運んだステージだったと思います」
久しぶりに会ってもメンバーとは変わらない関係
メンバー5人でミーティングを重ねてコンサートを構成していくのは、とても楽しい作業だったと語る知英さん。メンバーの仲は良く、関係は以前と変わらず良好なのだそう。 「今も昔も、メンバーの雰囲気は全然変わりません。今回久しぶりに集まったときも、『昨日も一昨日も一緒だった?』というくらい自然な感じで、活動していなかった時期があったなんて信じられないくらいでした。ただ、やっぱり体力は10代の頃とは違うので、歌いながら踊るのは大変でしたね。ステージを降りた瞬間、裏では全員ハアハア言っていました(笑)。 打ち合わせのときは、リーダーのギュリさんが場をまとめてくれて、全員で平等に意見を出していくのが私たち流です。私はメンバーの誰かが意見を言うのを遠慮しているのかなと思ったときに、『こう言いたいんですよね?』と引き出す役割をすることもあります。 今回、個人的なことでいえば、ヨンジちゃんと一緒にコンサートをするのが初めてだったのですが、お姉さんばかりの中に同い年のヨンジちゃんがいてくれて、グループ内にお友達ができたようですごく嬉しかったです(笑)。 グループで何かを決めるときは多数決と先ほどお話ししましたが、それは『今日のご飯は何にする?』みたいに小さなことでもなんですよ(笑)。メンバーはみんな、誰かの意見を否定したり、自分の意見を押し通そうとはしません。 特にリーダーのギュリさんは、絶対に自分の考えを押し付けない人。一人一人の意見を尊重してくれます。だからこそ、みんながついていくし、今回のコンサートも上手くいったんじゃないかなと思っています」 知英(ジヨン/Jiyoung) 1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年、韓国にてKARAのメンバーとしてアーティスト活動をスタートさせる。2014年夏より、日本で俳優としての活動を開始。ドラマ 『地獄先生ぬ~べ~』『ヒガンバナ~警視庁捜査七課』『連続ドラマW そして、生きる』、映画『暗殺教室 卒業編』『片想いスパイラル』、ミュージカル『スウィート・チャリティ』などの作品に出演。ソロアーティスト・JY としても活動。 トップス39600円(ミラ ショーン バイ チカ キサダ/コロネット TEL03-5216-6515) オールインワン108900円(ダウェイ/メゾン・ディセット TEL03-3470-2100) ピアス231000円、イヤカフ23100円(ともにエネイ/エネイ松屋銀座 TEL03-3566-2139) クレストリング57600円(トムウッド/トムウッド 青山店 TEL03-6447-5528) シルバーリング33000円(サピア バハール/フィルグ ショールーム TEL03-5357-8771) シューズ70400円(参考価格)(ガニー customerservice@ganni.com) 撮影/矢口亨 ヘアメイク/yumi(ThreePEACE) スタイリスト/CHAERAN KANG 取材・文/上田恵子
上田 恵子(ライター)