観光名所の桟橋先端部が崩壊 加州ハリケーン並みの低気圧
サンタクルス、カリフォルニア州、12月25日 (AP) ― ハリケーン並みに発達した低気圧の影響で、米西海岸カリフォルニア州中部海岸一帯では12月23日、洪水と高波が発生し、サンタクルスでは長さ約836メートル、木製の桟橋の一部が崩壊、作業中の3人が海に投げ出された。 低気圧はカリフォルニア州から太平洋岸北西部にかけて勢力を強め、ハリケーン並みの強風と最大18メートルの高波をもたらすと予想されていた。そのため、カリフォルニア州では23日の午後早く、海岸沿いの住宅やホテルに避難命令が出された。 モントレー湾の北端のサンタクルスでは、改修中の桟橋の先端部分が海に流され、作業員3人が海に投げ出された。 2人は救命員に救助され、1人は自力で海岸に泳ぎ着き、死者はいなかった。 サンフランシスコの南約112キロに位置するこの建物は、昨冬の破壊的な暴風雨の後、400万ドルをかけて改修中だった。 桟橋の先端部分約45メートルが海に落ちた。市当局によると、桟橋の杭の一部がまだ海に残っており、船舶にとって「重大な危険」があるという。 公衆トイレと閉店したレストランがあった先端部分は、海岸を800メートルほど流され、サン・ロレンソ川の底に沈んだ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)