〔米株式〕NYダウ小動き、34ドル高=ナスダックは高い(24日午前)
【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク株式相場は、翌日のクリスマス休場を前に動意に乏しく、小動きとなっている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比34.67ドル高の4万2941.62ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が140.99ポイント高の1万9905.88。この日の取引は東部時間午後1時までで早じまいとなる。 この日は、サンタクロースラリーの期間(年内最後の5営業日と翌年最初の2営業日)の初日。株式トレーダー年鑑によると、1969年以降、投資家が重視するS&P500種株価指数は同期間に平均1.3%上昇しているという。ただ、今年は11月の米大統領選後に株価が高騰し、ラリーが前倒しになったとの見方もあり、上値を追う勢いは限定的。また、24日は連邦政府の全機関が休業で、一時市場参加者も既に休暇を取っていることから、値動きが不安定になる可能性がある。 個別銘柄を見ると、アメリカン航空グループが下落。技術障害のため、早朝に米国内便全便の運航を一時停止したことが嫌気されている。日本製鉄による買収計画の可否が注目を集めるUSスチールも1.4%安。このほか、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスは小幅高。米金融大手が加盟する業界団体の銀行政策研究所などは朝方、ストレステスト(健全性審査)を巡り、連邦準備制度理事会(FRB)をオハイオ州の裁判所に提訴したと発表した。