【台風情報】一時 “猛烈な勢力” 台風18号 「富士山より高い山々」連なる台湾直撃で急速に衰退へ “九州とほぼ同じ面積” 地形の影響大きく金曜には熱帯低気圧に アメリカ・ヨーロッパ海外予想モデル比較 日本に影響は【8日まで雨・風シミュレーション】
■一時は“猛烈な勢力”台風18号 ほとんど停滞で長く台湾周辺に 2日夜現在、台風18号は台湾近くの南シナ海にあってほとんど停滞しています。一時は猛烈な勢力まで発達した台風18号は、発達のピークは過ぎたものの、まだ非常に強い勢力となっています。 【画像で詳しく確認】面積は旧首都ほぼ同じ“富士山より高い山々”連なる台湾の地形が大きな影響か 台風18号は急速に衰退 週末には熱帯低気圧へ 気象庁(JMA) 台風18号はこのあとも動きは非常に遅くほとんど同じような場所に停滞する予想で、台湾にかなり接近または上陸する可能性が高くなっています。勢力は次第に衰えて4日(金)には熱帯低気圧へと変わる予想です。 台風の進路は上空の風の流れによって大きく左右されますが、現在、台風18号の周辺には、台風を押し流すような風が吹いていないため、動きは非常にゆっくりとなっています。 このあとも台風を押し流すような上空の風はなく、台風は台湾付近でとどまるような形となる見込みです。「台湾にかなり接近または上陸する」、「動きが非常に遅い」、これが急速に衰えて熱帯低気圧になることに大きくかかわっているとみられます。 ■面積は九州とほぼ同じ 「富士山よりも高い山々」が連なる台湾 台湾の面積は九州とほぼ同じ面積があります。台風のエネルギーは海からの潜熱ですが、上陸することでエネルギーの供給が絶たれるため勢力は弱くなります。 プレート境界に位置する台湾は、南北に標高の高い山脈が走っています。最も高い山は富士山よりも標高が高く4,000メートルに迫ります。 いくら上陸前に非常に強い勢力であっても、動きが非常にゆっくりで長い時間にわたって台湾付近にとどまっていると、エネルギーの供給が少なくなる上に、地形の摩擦の影響や高い山脈の存在で上空の風のバランスを大きく崩されるなどするため、急速に勢力は衰えるとみられます。 ■アメリカ・ヨーロッパも台湾を直撃後 急速に弱まる予想に アメリカ海軍(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。