【オリックス】23歳エースが5年目にして初めて秋季キャンプを“卒業” 独り立ちの秋に「やることは変わらない」
オリックスは2日、高知市で5日から行う秋季キャンプのメンバーを発表し、宮城大弥投手(23)が外れた。5年目にして初の“卒業”となり、大阪・舞洲に残って自身のペースで練習する。「やることは変わらない。(毎年)オフはずっと自分で考えてやっているし、それが少し早くなった」と“独り立ち”の秋を与えられた。 過去3年は日本シリーズや侍ジャパン強化試合でフル回転の後にも高知に合流。岸田監督は投手の人選について「体が元気で投げられる選手」と説明し、宮城には「丸4年投げている。リカバリーをしっかり」と求めた。不参加は信頼の表れ。「そういうこと。やれます」と断言した。 「出力が上がって耐えられなかった。耐えられるようにトレーニングを」と、今季は自己最速を155キロに更新した左腕。パワーは「自分の感覚的にも上がっている」と実感したが、その分、負担も伴う。5月に左大胸筋を痛め、初の離脱。結果的に最終戦の降雨コールドもあって規定投球回に1回1/3足りず、最優秀防御率も逃した。昨オフまでの鍛錬による球質の進化には満足しており、今オフは、スケールアップした力をフルに発揮する土台を固める。 この日もウエイトトレーニングが中心。「新しいことはしない。新しくやって空回りするより、やってきたことを継続して」と地に足を着けて過ごす。(安藤 理) ○…宮城がドジャース・山本の世界一を祝福した。「うれしいし、これからももっとできる人。応援したい」。昨年まで同僚として背中を追った先輩。「由伸さんファンです。チームにいる時からファンというか。すごい先輩でしたし、親しみやすかった。場所は違いますけど、応援するのは一緒」と憧れた。直接の連絡は自粛。「全くしていません。いっぱい来ていると思いますし、あえてするまでもなく」と笑った。
報知新聞社