先祖への感謝あふれる 墓前で祈り「ウヤンコー」 喜界島
鹿児島県喜界町で25日、「ウヤンコー(高祖祭)」があった。旧暦9月の壬戌(みずのえいぬ)の日に古くから行われている先祖祭りで、茶菓などの供物を携えた住民が墓所を訪れ、先祖に手を合わせた。 同町中里集落では午後2時、ほら貝の音とともに参拝が始まり、墓所は線香を手に墓参りをする人々であふれた。この日に合わせ帰省する人も多く、本家や親戚の墓を回りながら、再会を喜び会話が弾む場面も。午後3時に再びほら貝の合図が響き、同集落のウヤンコーは終了した。 墓参りを済ませた高校生は「久しぶりに親戚と会えて楽しかった。伝統的な文化なので引き継いでいきたい」と話した。ウヤンコーは町内の19集落で行われており、実施時間は集落により異なる。早朝に実施する集落もある。