「にじさんじ」のANYCOLOR、脅迫・業務妨害の容疑者を逮捕と発表 今年は“カバー共同”で対策検討の分科会も設立
ANYCOLORは4日、自社の運営するバーチャルライバーグループ「にじさんじ」「NIJISANJI EN」に対する業務妨害事件で容疑者が逮捕されたと発表した。 【画像】ヒカキンやときのそらも「より安心して活動ができるようになることに期待」今年春に設立された分科会 同社によると、容疑者は匿名掲示板や問い合わせ窓口を通じて、特定の関係者に対する危害を示唆する発信を繰り返していたとして、誤信に基づく脅迫行為が確認され、警察との連携の結果、12月3日に逮捕に至った。 ANYCOLORは今回の事件について、刑事及び民事の両面から法的対応を進めてきたと説明。同社は今後も捜査機関と協力し、容疑者の法的責任を追及する方針を明らかにしている。
「クリエイターが安心できる環境づくり」を進めた一年に
併せて、ファンからの情報提供に謝意を示すとともに、所属ライバーの安全確保と安心できるコンテンツ環境の整備に注力する意向を示した。 ANYCOLORをはじめ、同じく国内大手プロダクション「ホロライブ」のカバーも本件のような誹謗中傷、脅迫行為に対して毅然とした対応を取ることを表明しており、先日11月にも「なりすまし行為」を含むハラスメントに再度の注意喚起を行っていた。 今年を振り返ると、上記2社は競合ながらも5月に一般社団法人クリエイターエコノミー協会が主催する「誹謗中傷対策検討分科会」への参画を発表。YouTuberマネジメントのUUUMと3社を中心に総務省、警視庁刑事部、複数の法律事務所や関連団体の後援を受け、クリエイターに対する誹謗中傷への対策を行っていた。 同協会は「クリエイターが安心して活動できる環境づくり」を目指し、誹謗中傷対策に向けた具体的な取り組みを進めており、参加企業は、社内体制の構築や司法機関との連携を通じて、悪意のある行為に対する断固とした措置を講じる方針を示していた。
編集部 経済・社会担当