弥生時代の木棺に人骨、ガラス玉 大阪・茨木、珍しい遺物が続々
弥生時代の大規模な集落と墓域が見つかっていた大阪府茨木市の郡遺跡・倍賀遺跡で、人骨や青いガラス玉が残る木棺墓、鍵穴形の竪穴住居跡などが見つかり、市教育委員会と大阪府文化財センターが5日、明らかにした。両遺跡は300~400年間も継続した近畿でも屈指の集落遺跡。船を線刻した土器、銅鐸形土製品の破片、用途不明の土製品など珍しい遺物や遺構が次々と見つかっているという。 木棺墓に埋葬された人骨がほぼ残っていた。上あごの歯もほぼ全てあった。また幼児用とみられる小さな木棺墓からは、青いガラス玉が見つかり、北近畿との交流がうかがえるという。見つかった木棺墓は13基。 居住域では少なくとも竪穴住居を50棟確認。うち5棟は焼け、焼け落ちた部材も一部残っていた。住居の中には十数回建て替えた痕跡が分かるものも。鍵穴形の竪穴住居も非常に珍しいといい、出っ張り部分は収納スペースだったとする説もあるという。
現地説明会が6日午前10時~午後3時に行われる。ガラス玉は13日から市文化財資料館で展示される。