大坂なおみ、「私はまだキリンの赤ちゃん」とクレーでの戦いに期待「成長してパリに行くのが楽しみ」[イタリア国際]【テニス】
大坂なおみ、「(娘の)シャイもパリに来る」と全仏OPに高いモチベーション
女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス1回戦で第19シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/世界ランク20位)を6-3、6-2と圧倒した大坂なおみ(フリー/同173位)。「クレーコートについてもっと学んで成長しパリに行くのが楽しみ」と今後に期待する。 【動画】大坂なおみ、世界20位を圧倒し3回戦へ マッチハイライト 第2セットでは、3-1の第5ゲームでブレークポイントを握ったところで降雨により約1時間半の中断。再開直後は「ナーバスになっていた」というが、攻め切ってポイントを奪い2度目のブレークに成功しリードを広げる。その後は互いに1度ずつブレークしあって6-2と快勝。2019年大会以来5年ぶりの2回戦進出を決めた。 「本当にいいプレーができたと思う。たくさんの意図を持って臨み、それを実行できてうれしい」と試合を振り返った大坂。初対戦の相手だったということもあり、「最初の2、3ゲームは相手のことを知ろうとしていた気がする」と様子を見ると、力で押し込むのではなく角度をつけた揺さぶりやコート深くに配球で世界20位を圧倒し、「なかなかいい分析だったわ(笑)」と自画自賛だ。 順調な試合運びを見せて、感情の起伏も少なく冷静。チェンジオーバーの際にはポジティブな言葉や成し遂げたいことなどが書かれているノートを見て、自身のすべきことに集中している姿を見せる。 「今日はとても穏やかに目覚めた。コートで何があってもコート外では何も変わらない気がする。娘が私を愛してくれるように、周りにはたくさんの人がいるから。今日はそれが表れたのかもしれない。これを維持されることを願っている」とコメント。「クレーコートについてもっと学んで成長しパリに行くのが楽しみ。(娘の)シャイもパリに来るし、それが私をとてもハッピーにしてくれる」と、開幕まで3週間を切った全仏オープンで久しぶりに娘に会えることを一つのモチベーションに心のバランスを取っているとした。 同大会5年ぶりの3回戦進出を果たした大坂は、次戦で第10シードのダリア・カサトキナ(同11位)と対戦。大坂がツアー初優勝を果たした2018年3月のWTA1000インディアンウェルズ決勝で対戦しており、6-3、6-2で勝利している。 約6年2ヵ月ぶりの対戦で、クレーコートでの対戦は初めて。「クレーコートでは私よりずっと経験があるとわかっている。私はまだキリンの赤ちゃんみたいで、自分のステップを学ぼうとしている感じ。すごく謙虚な気持ちしかない。今日の試合から学んでそれを生かしたい」と語った。
Tennis Classic 編集部