気仙沼の復興はどこまで進んだか? マルチコプターから見る気仙沼
NPO法人・森は海の恋人
東日本大震災から11日で4年が経過した。復興の様子を上空から俯瞰してみることで、よりその全体が把握できるかもしれない。巻き網漁船が打ちあげられたことでも知られる宮城県気仙沼市の復興の様子をマルチコプターで撮影した。
気仙沼市の内湾地区は、気仙沼の海の玄関口である。震災以前から魚市場や商業施設が立ち並ぶ観光スポットであったが、東日本大震災の大津波で約4~5メートルの津波に襲われた。現在は気仙沼魚市場、魚市場隣接の観光施設「海の市」(うみのいち)も復旧している。
鹿折地区は、住宅地、加工工場、鉄鋼場等が密集するエリアであった。東日本大震災において、津波と火災に襲われたのがこの場所であり、巻き網漁船「第18共徳丸」が打ちあげられたのもこの地区である。JR鹿折唐桑(ししおりかわくら)駅からもその様子が望めたが、現在は解体され、全長約60メートルのその船の姿はない。震災後、公園、産業エリア、住宅地等のエリア分けをする計画もあり、地域全体をかさ上げしている。