遠藤航、公式戦初スタメンでの現地評価はさまざま 失点関与もあった中、与えられた82分での評価は!?
リバプールの遠藤航は現地時間9月25日(日本時間26日)に行われたカラバオカップ3回戦、ウェストハム戦でスタメン出場を果した。ようやく今季初先発の座を与えられた遠藤は、ホームの大観衆の中、守備的MFのポジションで82分までプレー、チームの5-1での勝利に貢献した。 【動画】マンCとの大一番で際立ったパス! 遠藤航の決定機創出シーン 試合開始より、ウェストハムが積極的に高い位置でプレスを仕掛けてきたことで、リバプールは守勢となる時間帯が続いた。その中で遠藤もスペースを埋めながら相手のパスをカットするなど自陣で特徴を発揮。身体を張って相手のドリブルを止める場面もみられた。 だが21分、ウェストハムのコーナーキックからPA内で混戦となり、遠藤がクリアを試みるも味方プレーヤーに当たってしまい、これがオウンゴールに。予想外の形でリバプールが先制を許した。 それでも、27分にディェゴ・ジョタのゴールで同点に追いついたリバプールは、後半からはモハメド・サラーやアレクシス・マク・アリスターもピッチに立ち、試合を優位に進めた。サラーやコーディ・ガクボなどが追加点を決めたリバプールが5得点で試合を制し、ディフェンディングチャンピオンの貫録をみせつけている。 スタメン出場となった遠藤に対する、現地メディアの声は様々だ。専門サイト『Liverpool Echo』では、全選手中最低となる「5」と評価。「デュエルではそれなりの勝率を誇ったが、パスの精度は必ずしも高くなかった。 ウェストハムのゴールをクリアしようとした際には、ジャレル・クアンサーに当たってゴールインするなど、完全にパニック状態だった」と失点場面のプレーを強調している。 一方、英サッカーメディア『90MIN』では10点満点中の「7」と高い採点となっており、「時折、アルネ・スロット監督が彼をあまり起用しない理由が見える場面もあったが、称賛に値する粘り強いパフォーマンスだった」と振り返っている。 さらに、『ANFIELD INDEX』でも、オウンゴールのシーンをフォーカスしながらも、「前半を通して、徐々にその安定したプレーが開花。後半に入ると、31歳の彼はボールを奪い返そうと躍起になりパフォーマンスを向上させていった」と分析する。 遠藤の公式戦初スタメンのパフォーマンスは、失点のきっかけとなる不運なプレーもあっただけに、評価が分かれる結果となった。また、これまでのスロット監督の起用法をみる限り、リーグ戦では再び遠藤が控えに回ることも既定路線だと思われ、この1試合のプレーでチーム内の序列が大きく変わることは無いはずだ。 だが、この試合での遠藤は後半から出場した主力組と、相手陣内でも好連携をみせていただけに、日本人MFの攻撃面を課題とする指揮官への“返答”として、上々のプレーだったと言えるのではないだろうか。今季、最初のスタメンとなった遠藤の82分間をみる限り、この先も引き続き、常時出場を求める声が高まり続けていくことは間違いないだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]