大行燈「市民の台所」彩る 近江町市場でまつり開幕
金沢市の近江町市場で3日、秋恒例の大行燈(おおあんどん)まつりが開幕した。色鮮やかな大行燈のほか、店先には小行燈が掲げられ、普段と異なる趣の「市民の台所」で、観光客や市民らが買い物やマグロの解体ショー、抽選会を楽しんだ。 大行燈は高さ約3・5メートル、幅約7・2メートルで、2カ所に設置された。入り口の大行燈には歌舞伎「与話(よわ)情(なさけ)浮名横櫛(うきなのよこぐし)」の一場面が描かれ、買い物客を引き付けた。各店の前には七福神や店主の似顔絵などが描かれた小行燈に光がともり、写真を撮る観光客の姿も見られた。 初日は生本マグロの解体ショーが行われ、豪快な包丁さばきに歓声が上がった。切り身は赤身、中トロ、大トロに分けて、その場で販売された。 まつりは8日までで、特売などの日替わり企画を展開し、3千円の買い物で1回くじが引ける抽選会が実施される。協賛行事として、5日に若手起業家によるマルシェ、6日にキッズステージも行われる。期間中は近江町パーキング、ふれあい館、いちば館の駐車料金が1時間無料となる。