コートジボワール どう略せばいい?
開幕目前となったサッカーW杯ブラジル大会。日本は、グループCで、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと対戦する。そんな中、各メディアの頭を悩ませているのが『コートジボワール』の少し長めの国名だ。コートジボワール戦に関する話題で記事見出しを考える際、国名だけで8文字とられてしまうと、表現の幅が狭まってしまう。一部、スポーツ紙などでは、すでに『コートジ』と略すなど、“対策”を行っているが、まだまだ浸透していない。
フランス語を公用語とするコートジボワール。その国名の意味は、フランス語で『コート(Cote)=海岸』、『イボワール(Ivoire)=象牙』(『d'』は『~の』)、つまり『象牙海岸』になる。日本でも、以前は『象牙海岸共和国』と呼んでいたが、同国政府からの要望により、呼称を変更した経緯がある。現地では、フランス語での略称は存在しており、頭文字をとって『CI』と表記することもあるそうだが、日本では全くと言っていいほど馴染みはない。 駐日コートジボワール大使館によると「コートジボワールという国名に残念ながら、略称は存在しない。コートジボワールとそのまま表記してほしい」と、ばっさり。一方、在コートジボワール日本大使館関係者によると「関係者間で、何について話しているか分かっているという前提で、『コートジ』と略すことはあります。ただ、その前提がない中で、『コートジ』と言っても伝わらないのでほとんどの場合『コートジボワール』と表記します。公式としての略称はありませんので、各メディアの判断に一任することになります」と、説明した。 文字数に余裕がある場合、『コートジボワール』と表現するのが理想だが、W杯での決戦が近づけば、『コートジ』と略されることが増えそうだ。