ザポロジエで破壊されたウクライナ軍のブラッドレー装甲車、レオパルト戦車。［写真　ロシア国防省］

ロシア国防省はウクライナ軍の大々的な攻勢で奪われたザポロジエ州レバドネの集落を再び占領したと１４日（現地時間）、明らかにした。ロシア軍の主張が事実なら、この集落の統制権は約２年８カ月間で３回変わったことになる。 ロシア国防省は、この日ロシア軍がザポロジエ州レバドネを「解放」したと主張した。レバドネは最近ロシア軍が攻勢を集中しているドネツィク（ドネツク）州南西にある小さな集落だ。 レバドネは２０２２年２月に始まったロシアのウクライナに対する「特別軍事作戦」初期にロシア軍に占領されて昨年６月「大反撃」に出たウクライナが奪還した７集落のうちの一つだ。 ロシアが任命したザポロジエ首長のエフゲニー・バリツキー氏はロシア日刊紙イズベスチヤに「ロシア軍は前進を続けていて、敵は人材と装備共に大きく損失した」とし「次第にザポロジエ州のすべての集落が解放されると確信している」と話した。 一方、タス通信はロシア軍がウクライナ・ドネツィクのアウディイウカ近隣で鹵獲した米国製Ｍ８８Ａ２ハーキュリーズ回収戦車を修理して使用することにしたと報じた。 ロマン・ルシン中尉はタス通信に「ロシア軍が戦場で使用する米国製Ｍ８８Ａ２ハーキュリーズが完全に復元された」とし「すでにテスト使用も終えた。ロシア装備を待避させる作業をすべて遂行した」と話した。 ロシア軍事専門家ミハイル・ポリカルポフ氏は現地メディアに対して「Ｍ８８Ａ２ハーキュリーズを復旧して使うのは実験」としながらロシア軍がドイツ製レオパルトなど他の鹵獲戦車は使わないだろうと展望した。 ポリカルポフ氏は「鹵獲した装備を使う時に重要なのは自国軍が混同してはいけないということ」としながら「鹵獲したレオパルト戦車にロシア軍標識があっても、誰かはそれを偽装だと考える可能性がある」とし、誤認射撃する危険があると指摘した。 ポリカルポフ氏はロシア軍が鹵獲装備を戦場に使ったのがＭ８８Ａ２ハーキュリーズが初めてではないとし、民間傭兵企業ワグネルグループが米国製Ｍ１１３兵力輸送装甲車を使用したことがあると説明した。