松平健、『暴れん坊将軍』放送開始当時は「気を使いっぱなし」 当時は24歳「新人が成敗したり」
吉宗の嫡男・徳川家重役でなにわ男子の西畑大吾が出演
俳優の松平健が、17年ぶりの復活を遂げるテレビ朝日系『新・暴れん坊将軍』(1月4日、土曜午後9時)の取材会に出席。自身の代表作の復活を喜び、時代劇への思いを語った。 【写真】変わらぬ凛々しさで白馬にまたがる将軍・吉宗の最新ビジュアル 令和の世によみがえる『新・暴れん坊将軍』は、八代将軍・徳川吉宗(松平)の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台。世継ぎ問題に揺れる吉宗と江戸城内の人間模様、さらには城下町で起こる陰謀渦巻く難事件を、新たなキャラクターと時代性を加えて描く。新キャストのなにわ男子・西畑大吾が吉宗の嫡男・徳川家重役を務める。 松平は『暴れん坊将軍』17年ぶりの復活が決まり、「ぜひやりたいと熱望していまして、私も50周年になるのでちょうどいい。お話をいただけてうれしかったです。今、再放送を見ても面白かったので、復活できればいいなと思っていました」と笑顔を見せた。 2003年にテレビシリーズが最終回となり、「テレビの時代劇が減って、昔ながらの勧善懲悪の時代劇はなかなか見られない。昔から子どもの教育にもいいかなと思っていて、悪いことをすると成敗される。歴史に沿ったような内容もあり、勉強にもなる。若い方たちが見てくれれば、こんなにうれしいことはありません」とコメント。真田広之が主演&プロデューサーを務め、数々の賞を受賞した米ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』からも刺激を受けた様子で、「海外で評価を受けていて、日本の時代劇にも興味を持っていただけるのは大変うれしい。もっと時代劇が復活できれば」と願いを込めた。 『暴れん坊将軍』は1978年、松平が24歳の時にスタート。今回の取材日の前日、改めて第1話を見返したことを明かし、「みなさん若くて面白かったです。最初の頃は、臭い芝居というか、時代劇っぽい時代劇の芝居。私も最初に入るときは、昔の映画、東映の時代劇、歌舞伎を見て勉強しました。そのニュアンスが入っていて、こんなに臭くやっていたのでしょう」としみじみ。放送開始当時を振り返り、「ずっと気を使いっぱなしでしたね。周りがスクリーンで見た方ばかりだったので、新人が成敗したり、『頭が高い!』と言ったり、恐縮してやっていました。カットが入ったら、椅子を差し出したり、それくらい気を使ってやっていましたね」と笑うと、『暴れん坊将軍』が自身の代表作と言い切り「新人で初めて時代劇の主役をやらせていただき、分からないことばかりでしたが、吉宗が将軍になり、共に成長して作品ができたのではないかと思っています」と感慨深そうに語った。 若い世代の視聴者に向けては、「時代劇には思いやり、人情がふんだんにあるので、日本人らしさ、そういったものを感じていただきたいです。あとは最後の見所、立ち回りですっきりしてもらえたら」と時代劇の魅力をアピール。親世代の視聴者に感じてほしいことを聞かれると、「懐かしさですね。オープニングの白馬で海岸を走るシーンは象徴ですので、懐かしいと思っていただけたら。西畑さんや若い方が新たな風を吹き込んでくれたので楽しめるのではないかと思います」とメッセージを送った。 取材会の最後には、2025年の目標として「健康」と書いた色紙を披露。「いろんなお仕事をいただいていても、こなせるような体でいたい。とにかく健康でいないと何もできないので(健康と書いた)」と説明した。
ENCOUNT編集部