「アジア甲子園大会」12月にジャカルタで初開催 元ソフトバンク監督の工藤公康さんがエール “甲子園を輸出”する一大プロジェクト 仕掛け人は三重・いなべ市出身の柴田章吾さん
「アジア甲子園」で野球を通じた国際交流を
「アジア甲子園」が日本の野球界に与える影響について、工藤さんは「日本も少子化で野球人口が減っていて、高校野球界の未来は決して明るくない。アジア圏から日本に渡り、甲子園を志す子どもたちが増えれば、野球を通じた国際交流の機会も生まれる。結果、NPBにチャレンジする選手が出てきたらすごいことになる。柴田さんが考えていることは、将来、日本の野球界を救うプロジェクト。衰退が進んだ10年後に始めても、もう遅い」と話し、柴田さんに対して「できる限り協力したいと思っているので、1人で背負いすぎずに何でも相談してほしい。この大会が大きくなっていくことが楽しみだし、成功を祈っている」と伝えた。
この言葉を受けて柴田さんは「海外での開催に向けて困難も多いが、工藤さんの後押しに勇気づけられた」としつつ、「何としても本場の甲子園を想起させるチア、吹奏楽を派遣したいと考え、ある名門校と話し合いを重ねていたが、当初の予算になかった約1500万円の旅費問題を解決できず、実現に至らなかった。残り2か月、有志で来ていただける方をなんとしても見つけないと」と課題を話した。 日本の高校球児が甲子園で味わうような感動体験をアジアで再現することで、野球を通じた国際交流を目指す「アジア甲子園」は、日本野球連盟(NPB)や日本高野連からも承認を得て開催。第1回大会にはインドネシア各地から14歳~18歳までの8チームが出場する。日本の元プロ野球OB、都市対抗出場選手らで構成される“元甲子園球児代表チーム”や応援団が派遣され、エキシビジョンマッチも行われる予定。 大会公式HP:https://event.nbacademy.jp/asiakoshien
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